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  4. キーセレクションルリグ解説・無色/にじさんじ編

【インデックス】
にじさんじ
月ノ美兎
樋口楓
静凛
夢限
糾う者

【星について】
強さ:そのまんま。星が多いと強い。
プレイ難易度:デッキを使う難しさ。星が多いと難しい。
環境での人気:大規模大会での入賞、使用率から。星が多いと人気。
お値段:必須パーツのお値段。星が多いとお金がかかります。
デッキタイプ:デッキの簡単な紹介。
高額カード枠:そのデッキを組む上で、必須かつ高額なカードたち。独断と偏見です。

にじさんじ総評
デッキの強さ:★★★★
プレイ難易度:★★★
環境での人気:★★★★★
カードの値段:★★★
デッキタイプ:登録者数システム、純正ビートダウン
高額カード:サイン入りは修羅の道
収録弾:アンリアリスティック

バーチャルユーチューバー集団「にじさんじ」がウィクロスに参戦。人気美少女ライバーがルリグやシグニとなって、ウィクロスの世界にやってきました。
ルリグには「JK組」こと「月ノ美兎・樋口楓・静凛」が登場。月ノ美兎が白ルリグで「バウンス」、樋口楓が赤ルリグで「バニッシュ」、静凛が青ルリグで「ハンデス(手札破壊)」を得意としており、好きな戦術を楽しめることができます。ルリグタイプは全員にじさんじで、グロウコストは白と共通です。

最大の特徴はコインを持たず、代わりに「登録者」を得ること。グロウやアーツの発動のたびに登録者数が増え、レベル4以降は条件を達成することで増やすことができます。一定人数を超えればシグニやアーツの効果が強化されたりり、「生放送」「おんえあ」などのルリグ技を発動することができるように。登録者数をいかに増やすかが勝負のカギです。
一方コインを持たないため、一般的なキーカードは発動できません。その代わりに3人は「サポーター」と呼ばれる、専用のキーカードを持っています。レベル4の時にエナを払って発動することができ、効果は一般的なキーカードに比べて高水準。1回の防御で3〜4面を守れることもあります。レベル4ルリグとサポーターのイラストがつながるため、ビジュアル面でも美しいです。
デッキとしてはサーチを多用するため、運用が非常に簡単なのが魅力的。複雑なギミックも少なく、まさに「にじさんじからウィクロスを始める」方にはぴったりなカード群となっています。ただキーカードが運用できないため、防御力にやや難があるのが気になるところ。

にじさんじの参戦が発表された4月には、ウィクロスは大きな注目を集めました。アンリアリスティックに予約が殺到し、発売前に完売する店舗も多かったようです。発売日は朝から大騒ぎで、午前中のうちに当日分が完売する店舗が続出しています。
人気のひとつは、にじさんじシグニのホイル版にはライバーのサインが描かれていたこと。ライバーのサイン入りグッズは非常に貴重なもののようで、ウィクロスプレイヤーのみならず、そのライバーのファンの購買意欲も高まっていました。第2弾コラボも発表され、ウィクロスに新しい風を吹き込んだにじさんじ。今後の動きにも注目です。
ホイル版は非常に高額で、中には1枚3000円を超えるものも。特に各種サーバントと、<椎名唯華>などの準専用シグニが高額になっています。一方で数多くのパックが開封されたためか、光らせなければ非常に安価です。
ルリグデッキもコインが使えないためか、構築の幅が限定的。必須級の<マスト・ハイド><ファイト・ゴースト>とサポーターキーはバトルセット(構築済みデッキ)に収録されており、必要なのはLRアーツ<ドリーム・トライアングル>と<ナンバー・バインド>くらいです。メインデッキはSRの<物述有栖>と、PRの<ネクスト・レディ>がほぼ必須。他はコモンかレア、ないしはバトルデッキのカードで完成できます。どれもそこまで高くないので、お財布に優しいのがいいですね。ホイルは修羅の道!


デッキタイプ:サーチ&バウンス・純正ビートダウン
専用カード:椎名唯華・美兎サポーター

委員長こと月ノ美兎。得意戦術はバウンスとサーチで、採用されるカードも動かし方も最もシンプルで、にじんさじらしい仕上がりになっています。
最大の特徴は「赤か青を支払う際、代わりに白を支払える」というもの。アーツ<ドリーム・トライアングル>はもちろん、赤や青のエナコストが必要なカードを組み込みやすくなります。<美兎サポーター>のアンロック・効果発動に必要なコストも、全て白でまかなえるのもグッド。サポーターキーは、発動時に2体バニッシュ+1ドロー、破棄するとシグニを全てバニッシュ+3ドローと、サポーターの中では高水準です。
その分、「みとの生放送」をフルパワーで発動するための登録者数は、JK組の中で最も多い100万人。ルリグアタックのみで登録者数を増やすことができますが、条件を達成するにはかなり時間がかかります。ゲーム終盤で詰めに必要なシグニをサーチする、という運用が主になるでしょう。
準専用シグニの<椎名唯華>は、アタックするだけでシグニをバウンスできます。100万人を達成すれば戻すシグニの条件がなくなるため、中盤以降の主力アタッカーとしての活躍が期待。バウンスすることでシグニの再利用を許してしまいますが、エナを与えないため、アーツなどの発動を縛ることができるのが強力です。

総じて、JK組の中でも最もスタンダードなデッキ。にじさんじを組むなら、最初は委員長で始めるのがおススメかな?

【サンプルレシピ】

(カードリストはこちら




デッキタイプ:バウンス
専用カード:本間ひまわり

でろーん。得意戦術はバニッシュで、3人の中では最もアグレッシブに動きます。
出現時に1体バニッシュで、登録者数を増やす条件はターン中のシグニバニッシュと、除去に特化したルリグ。準専用シグニの<本間ひまわり>の効果もアタック時のバニッシュとなっており、相手のバトルフィールドをどんどん燃やしていけることができます。その分、美兎が持っていた「赤や青を白エナで払える」能力は持っていません。
専用キーの<楓サポーター>は非常に強力。出現時にハンデスとシグニサーチができるため、リソース差を大きく広げることが可能になります。破棄時の効果もシグニ全面ダウンとルリグダウンと、委員長より高水準。バニッシュできない分は、メインデッキのカードや「でろおんえあ」で補っていきましょう。
除去性能は高いですが、メインフェイズでの除去が少ないのが気になるところ。登録者数を増やす条件が「バニッシュ」なので、バトルでもどんどんシグニを除去していきたいところです。「おんえは」は「みとの生放送」より少ない登録者数で発動できる分、後続の確保ができないので、委員長より前のめりに動いていきたいですね。

委員長と比べて火力重視なでろーん。赤ルリグらしいアグレッシブなバトルがしたい方におススメです。

【サンプルレシピ】

(カードリストはこちら


デッキタイプ:ハンデス
専用カード:笹木咲

しずりん。得意戦術は手札破壊。3人の中ではコントロール寄りな性能をしています。
出現時効果は2ドロー、「しずりん生放送」は2ハンデスと、盤面に一切関与しないしずりん。専用キーの<凛サポーター>でバウンスやバニッシュができますが、委員長やでろーんほど、盤面への干渉はできなくなっています。その分、「しずりん生放送」の発動条件は緩く、登録者数を増やす条件も「手札を3枚以上抱える」というイージーなものです。
委員長やでろーんに比べ、準専用シグニ<笹木咲>への重要度が高いのがしずりんの最大の特徴。場に出るだけで相手の手札を1枚捨てさせるという、優秀な効果を持っています。登録者数が100万人になるとランダムハンデスになりますが、登録者の人数に関わらず、確実に1枚ハンデスできるのが大きいです。
この<笹木咲>を使いまわすために、<ザロウ>を多く採用している構築が人気です。<笹木>2体で2枚ハンデし、<ザロウ>を重ね、トラッシュにある別の<笹木>を拾ってさらにハンデス、を繰り返しながら、相手の手札をズタボロにしていきます。場に残ったシグニは戦闘でバニッシュすることで、相手の後続を断ちながら戦っていくのが基本ですね。

手札破壊に長けている分、盤面への干渉力は非常に低いのがネック。ライフバーストで簡単にひっくり返ってしまいかねないのも気になります。
とはいえ、青らしいソリティアを楽しむことができるうえ、相手の息切れで<ザロウ>などが残ると、完全にマウントを取ってしまうこともあるパワーを秘めています。ある意味ウィクロスらしい動きを楽しみたい方は、しずりんでスタートするのもあり!?

【サンプルレシピ】

(カードリストはこちら



三者三様の魅力を持ったにじさんじルリグ。
第2弾コラボも決まっているため、これからが非常に楽しみですね。


デッキの強さ:★★★★
プレイ難易度:★★★★★
環境での人気:★★★
カードの値段:★★★★
デッキタイプ:複数のキーカード展開
高額カード:フラクタル・ケージ、採用するキーカードによる
収録弾:ユートピアなど

キーセレクションのみならず、全ルリグで最も特殊な動きをするルリグ。「相手ルリグのレベルをコピーする」「キーカードを複数枚展開できる」「条件を満たすとルリグが裏返る」「レベル0の限定シグニを持つ」など、非常に特殊なギミックを擁しています。
ルリグ<夢限P>のレベルは1、リミットは2ですが、メインフェイズに1回、相手のルリグのレベルとリミットをコピーし、コインを1枚得る効果を発動できます。この効果を繰り返し発動し、疑似的にグロウしながら戦うのが夢限のコンセプトになっています。この効果を5回発動することで、自身の効果で裏返り、レベル5、リミット12のルリグになります。効果の性質上、必ず後攻を取ったかのように戦うことになりますが、カードの効果でフォローしていけば大丈夫。

もう一つの大きな特徴が、キーカードを何枚でも同時に発動できること。コインの獲得数や、自身が持つ「アーツを3枚までしか採用できない」というルールの関係から、最大で5枚のキーカードを採用することになります。エクシード効果は<夢限E>に裏返るまでほぼ使えないため、使い終わったキーカードは<セレクト・ハッピー5>のアンコールコストにするのが常套手段。<鎮護国禍><アルフォウキー>などの防御力を持たないキーカードも、無駄なく採用できるのがぐっど。
もちろんアーツも3枚まで採用可能で、前述の<ハッピー5>はもちろん、<ナンバー・バインド>などで序盤をしのいでいきましょう。<夢限E>に裏返ると、ルリグトラッシュにあるアーツを自身の下敷きにできるため、<ピルルクキー><ヒロインキー>など、エクシード効果を持つキーカードを最後に発動し、最後まで戦い抜きたいですね。
採用するシグニの自由度も非常に高いです。準限定シグニの<サーバントF>や<サーバントG>が、サーバントに関する効果を持っているため、マルチエナを利用したデッキに仕上げることが多い様子。<ピアノセン><ハンプティ・ダンプティ>などを採用した「黒軸」や、<ワイルドライガー><エフエックス>などを採用した「青軸」あたりが人気です。メインデッキの構築によってルリグデッキも変わってくるので、デッキを構築する際は、50枚を俯瞰しながら組んでいきましょう。カスタマイズの幅が広く、新しいキーカードや準限定シグニが登場するたびに強化される、息の長いルリグです。

ただ、「イノセンス」で場のキーカードもリミットも吹き飛ばす「タマ」や、何度レベルをコピーしてもレベル2にしかならない「華代」という、明確な弱点を抱えているというネックもあります。
とはいえ、どちらも立ち回りでなんとか戦えるので、諦めずに頑張りましょう。

【サンプルレシピ】

(カードリストはこちら


デッキの強さ:★★★★
プレイ難易度:★★★
環境での人気:★★★★
カードの値段:???
デッキタイプ:リソース破壊、レベル5戦術
高額カード枠:デッキによる、ユキキー
収録弾:デッキによる、ディセンブル

<糾う者>は、全てのルリグからグロウできる特殊なレベル5ルリグ。言ってみればオールスターの<紡ぐ者>ですが、その性質は全く別。グロウするルリグによって、コントロールからミッドレンジまで形を変えられます。
ルリグの性能としては、毎ターンのリソース破壊です。メインフェイズ開始時に、お互いの「エナ」「場」「ルリグの下敷き」「ライフクロス」からどこか1枚をトラッシュに送ることができます。基本的に「ルリグの下敷き」か「ライフクロス」を狙うことになるでしょう。前者は「エクシード2」などの回数を減らすことで、後者は単にライフクロスを削ることで、詰めへのターン数を短くできます。
もう一つのユニークな効果が、シグニ1種類の限定条件を解除し、レベルを0として扱う効果です。<糾う者>のリミットは10ですが、上級シグニを複数枚並べることが可能に。<糾う者>自身のルリグタイプは「?」ですが、この効果によりレベル4までに使っていた限定条件のあるシグニも、グロウ後に引き続き使うことができます。指定できるシグニは1種類なので、構築段階では要注意です。

<糾う者>にグロウするメリットとしては、専用シグニの<アークエナジェ>が使えることです。キーセレ初のレベル5シグニで、相手のエナを縛る効果と、毎ターンのアタックフェイズに相手のシグニ1体をトラッシュに送る効果を持ちます。
エナを縛る効果は「対戦相手は色を1つ宣言する。エナゾーンから、その色と無色以外のカードをトラッシュに置く」と「宣言した色を持たず、無色ではないアーツとスペルが使えなくなる」「宣言した色を持たず、無色ではないカードがエナゾーンに送られた場合、それをトラッシュに置く」というものです。要するに、複数の色を採用した「多色デッキ」に対して強く出られるほか、<ナンバー・バインド><ハッピー5>といった他色アーツの発動を縛ります。
除去はシンプルですが、お互いのアタックフェイズ開始時に発動するため、相手に<アークエナジェ>の除去を強要できます。パワーが15000なこともあり、なかなか場持ちが良いのもぐっど。

どのルリグからグロウするかが肝になりますが、レベル4の使い勝手で選ぶことがほとんど。
優秀なコイン技「サイレント」を持つ「ミュウ」や、出現時やコイン技「アストロジ」でドローしつつ、限定条件のない<エフエックス>を使える「リメンバ」などからのグロウが人気の模様。そのほかにも、青タマやユヅキ、優羽莉やウリスなど、さまざまなルリグからのグロウが可能です。トーナメントシーンではミュウ、リメンバが人気です。
また最近は<エキドーナ>で相手のエナを継続的に焼くことで、グロウをスキップさせたりアーツを縛ったりする「糾うウリス」がにわかに登場しています。こちらからは一切アタックしないことで相手にエナを溜めさせず、相手がレベル3へグロウできない間にこちらが糾い、メインフェイズ開始時の効果でライフクロスを1枚ずつ削っていく、というデッキです。しかし「繭の部屋」の改訂により、<エキドーナ>と<糾う者>を同時にデッキに採用できなくなったため、このデッキは事実上消滅しました。
ただ、「糾うウリス」のようにレベル1のシグニを指定するなど、どのシグニをレベル0にするかは自由。アイディアが試されますね。

序盤に<ユキキー>を展開する型が多いことや、<ザロウ>の採用もあるため、すでにキーセレクションでウィクロスを楽しんでいる人が、プラスアルファとして構築することが多いようです。
とはいえ、<糾う者>を構築すると、必然的にグロウ元のルリグのパーツも揃うため、1ルリグで2度おいしい、と考えたっていいでしょう。どんなルリグからグロウするか、どんな戦術を取るかは、あなた次第!

【サンプルレシピ(糾うミュウ)】

(詳しい解説はこちら



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