WIXOSS世界大会予選 学園祭会場
〜オールスター第2部・5回戦カバレージ〜

オールスターの試合は、レベル0がオープンされた瞬間に、勝敗を察する人が多いという。
ある人は頭を抱え、ある人は絶叫し、ある人は「いける!」と心の中でガッツポーズをする。千差万別なリアクションが、オープンの瞬間の醍醐味ともいえる・・・、気がする。
この世界大会予選最終戦でも、そんな1面が見られるのだろうか。世界まであと1つ。対するルリグが誰であるかは、勝敗を大きく分けるものだ。じーに選手とアカダ選手。2人のプレイヤーが向き合い、その時を待っていた。

先攻のアカダ選手、後攻のじーに選手は、ともに2枚のマリガン。
試合開始のアナウンスとともに、その瞬間がやってきた。勝敗に大きく関わる、オープンのアナウンスが響き渡る。

「やばい!!!終わった!!!!きついよ!!!!!」

絶叫を上げたのは、じーに選手だった。

じーに選手(タマ)VSアカダ選手(レイラ)

アカダ選手はレベル1にグロウ。じっくりと考え、「どうぞ」と両手を広げた。
何もせずにターンエンド。タマにターンが渡る。

「あー!もうだめだ!」と嘆くじーに選手であるが、小さく息を吐いてレベル1にグロウした。
コインを得て、<トンコウ><ラウンド>の2枚を立ててアタックフェイズ。2枚のライフクロスからは共に<ゴーカード>が飛び出し、ルリグアタックはガード。ターンエンドで5−7だ。
じーに選手はライフクロスがめくれるたびに、小さく肩を震わせている。それほどまでに、ひとつひとつが恐ろしいのだろう。何かがずれた瞬間に、全てが瓦解するのだから。

アカダ選手のターン。2枚ドローし、手を止めた。「うーん」と悩みながら、サーバントを置いてレベル2へグロウ。リミットは5のバニラルリグ。メインフェイズで、またも手を止めた。
無理もない。レイラは一挙一投足が繊細なデッキだ。噛み合わなくなった瞬間、要求が薄くなり、一気に敗北してしまう。迷いながらもサーバントをコストに、<ゆきめキー>をアンロック。悩んだ果てに「シグニ2枚回収で」と伝え、<リンゼ>と<ゴーカート>を加えると、そのまま場に出した。レイラが<ゴーカート>に乗り、<トンコウ>がバニッシュされる。「なんで3000焼けるんだよお・・・」というじーに選手の悲鳴とともに、2つの盤面が空いた。
<リンゼ><アシスト>が揃いアタックフェイズ。アタックは通り、<リンゼ><ゴーカート>の順に通り、5−5と5分に戻した。タマのライフバーストからは<タイプス>がお目見え。何らかのマユにグロウするのは必須だ。もちろん、レイラを前にしてレベル5までグロウできたらの話だが。


(エクシードで吐いたルリグを出現時効果でデッキに戻せる1枚。<創世マユ><真名マユ>のグロウコストを工面できる)

タマがチャージし、レベル2へグロウ。リミット4で1コインを得た。
<バットカ><サーバント>でアタックフェイズ。アカダ選手はどうぞと答えたが、ここでじーに選手は「終了です」と告げた。ノーパン戦術。

「そうだよなあ」とアカダ選手が漏らす。
エナフェイズ前に、エナゾーンに赤が1枚しかないためだ。レベル3へのグロウは可能だが、コインを得るためのエナコストが足りないのだろう。このコインの1枚の有無で、何もかもプランが壊れていく。
アカダ選手は<アシスト>をチャージし、グロウの有無で悩みに悩んだ。そしてしばらくの時を経て、「グロウスキップで」と苦しそうに告げた。

先後が入れ替わる。<ゴーカート>にライドし、正面のサーバントO4をバニッシュ。そのゴーカートを対象に、<天驚の轟拳>を発動した。デッキから乗機シグニをサーチするユニークスペル。再びデッキを見て、「うーん・・・」と唸った。
加えるのは<アシスト>。そして<アシスト>に、さらに<轟拳>を当てた。12000以下を焼くモードで、<バッドカ>をバニッシュすると、じーに選手の盤面が2面空いた。
迷いつつも、丁寧に詰めていくアカダ選手。<リンゼ>と<サーバント02>を立ててアタックフェイズへ移った。要求は2面。じーに選手はこのタイミングで、<ブリーディング・フォース>を唱えた。正面がガラ空きの<リンゼ>をバウンスするのみで防御を終える。
アカダ選手がもう1枚の<リンゼ>で<ラウンド>をバニッシュし、<サーバント>で1点。ルリグアタックはガードし、エンドだ。5−4。


(コインを得るために赤1エナが必要。ルリグによってコストは変わるため、覚えているかが重要)

後攻のタマが、先にグロウ。レベル3は<銀幕>だ。
効果で<ティンペー>を加え、入念にデッキを確認する。そして<ティンペー>を2枚並べ、アタックフェイズに入った。じーに選手が残す手札は2枚。<リンゼ>の正面を埋めない盤面を作って、要求だ。アカダ選手は「考えます」と呟き、じっくりと手札を見つめながら、何かを考えていた。
しばらくの思考の果てに、「どうぞ」と伝える。応じるじーに選手が、遠くを見つめながら指を折る。

そして「終了です」。
両の手のひらを差し出してエンドを告げた。5−4。


(豊富なレベル3の選択肢を持つタマ。<ヴァルキリー>などをサーチすれば、盤面の再形成も容易だ)

アカダ選手がふうっと、大きく息を吐いた。赤エナは4つ。盤面のサーバントをエナに置き、レベル3へグロウだ。
案の定、コイン獲得に赤が1エナ必要なレベル3。先攻と後攻が入れ替わり、一気に追い込まれたアカダ選手だ。「我慢かなあ」と漏らし、<選択する物語>を<リンゼ>に撃つ。モードはドロー。じーに選手のトラッシュを確認する、アカダ選手の手がかすかに震える。小さく、本当に小さく、瞳の奥が静かに揺れた。

<アシスト>を場に立て、ルリグデッキから<ビカム・ユー>。
レイラがレベル3から、レベル4へとグロウした。再び訪れた、先後の入れ替わり。レイラがアクセルに足をかけた。

まずは<アパッチ>が正面のいないシグニゾーンに飛び出す。<アパッチ>にレイラがドライブし、<アシスト>がアサシンを得る。そしてレイラが乗った<アパッチ>をリムーブし、ルリグデッキから<セレクト・ハッピー5>。先ほどリムーブした<アパッチ>を、再び手札に加えた。
アカダ選手が加速する。<エフワン><アパッチ>を並べ、コインを2枚使ってアンロック。<ミルルンキー>でトラッシュから、<轟拳>が手札に戻った。


(<箱舟>をほぼ確実に発動できるようになる1枚。スペルカットインも意外と優秀)

「強いな・・・!」と<エフワン><アパッチ>の効果を見ながら苦笑いするじーに選手。「強いな?強くないか?」と、新鮮なリアクションとは裏腹に、突然の加速に驚きを隠せない。
<ミルルンキー>がエクシードを唱える。<強奪の箱舟>を0コストで発動し、3体全てのシグニにライド。さらに<セレクト・ハッピー5>で、<アイアース><ファンラクス>を除外した。ルリグデッキはあと1枚。もう後戻りはできない。

震える手でコインに手を掛ける。「止められたらどうしよう」と弱音を吐くも、止まってなんかいられない。

「ドーピングです!」

アタックフェイズが訪れた。

「対戦相手の効果も受けない!ガードも受けない!?」

突然の超絶火力を前に、じーに選手は叫ぶ。
それでも冷静に「<アパッチ>を消せさえすれば、<セレクト・ハッピー5>で何とかなるよね」と吐いた。
冷静にカードの効果を読みながら、ひとつひとつ処理を考える。「ドライブしてたらダブルクラッシュです」の言葉を前に驚きつつも、<ぶりっつあーや>をルリグデッキから唱えた。出現時効果は<アパッチ>の耐性で効かないが、エクシード2で<アパッチ>をダウン凍結できる。

残る要求は、アサシンとダブルクラッシュを持った<エフワン>と<アシスト>。
そして、ドーピングを持ったレイラだ。じーに選手のライフは4枚。ルリグデッキやトラッシュ、相手の場を何度も見返す。

「・・・負け?」


(止める手段が非常に少ない「ドーピング」の一撃。キーセレはもちろんオールスターでも、ほぼ確実に一発が通る)

突然訪れた敗北の足音。それはあまりにも突然で、そして大きかった。
<セレクト・ハッピー5>で<ハヤト>を回収。それしかできない。それしかない。

まずは<アシスト>のダブルクラッシュ。ライフからは、<アークイギス><ファランクス>。
そして<エフワン>のダブルクラッシュ。ライフからは、<ファランクス><トンコウ>。

「ライフ、後1点必要だったのか・・・!」

じーに選手の最後の言葉を、レイラの一撃が無慈悲に奪った。

勝者 アカダ選手
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