ここでは「LUMINOUS SELECTOR」で登場した、メインフェイズに発動できるアーツ《ホワイト・ディストラクト》《赤道燐廻》《ブルー・ディストラクト》《紆余曲直》《ブラック・ディストラクト》の5枚を紹介する。
各色に1枚ずつ存在しており、リコレクト4を達成すると、エクシード3を支払うことで追加で使える効果を持つ。リソースを大きく得る効果になっており、リコレクト4を達成すると、1面除去に相当する効果を使える。エナコストはそれぞれ各色の1エナと軽い。
2016年に上映された映画「selector destructed WIXOSS」の入場特典で配布された「ディストラクト」の名を持つアーツのリメイクで、それぞれが「剣」に関するフレーバーテキストを持つ。ルリグやシグニのセリフがフレーバーテキストになることが多いウィクロスでは珍しく、元ネタ同様、第三者によるタグラインになっている。
「destructed」は「壊された」「破壊された」などの意味。
共通点

前半のリコレクト達成前の効果はリソース獲得に寄っている。1エナで2~3リソースを得られるため、序盤のドローソースから終盤の立て直しまで、幅広い場面で使いやすい。
リコレクト4を達成し、エクシード3を支払うことで、1面除去相当の火力を得る。除去手段は色によって異なり、【アサシン】や【Sランサー】などを得る場合もあるが、どれもリコレクト4とエクシード3を消費するだけあって強力。前半の効果と相まって、1枚でゲームエンド級の火力をたたき出すこともあるだろう。
ライバルは《デッドリー・ポータル》などのリコレクト4アーツと、《炎剣之舞》などのエクシード付与アーツになる。
リコレクト4アーツと比べ、ディストラクトアーツはリコレクト4を達成せずとも使いやすいのが魅力。「5枚見て1枚得る」《ホワイト・ディストラクト》や「4枚見て2枚まで捨てる」《ブルー・ディストラクト》は、再序盤にリソース獲得目当てに使うこともできる。リコレクト4が前提になりがちなリコレクト4アーツと比べ、使用タイミングが緩いのが強みだ。
一方、アーツ「だけ」での火力やリターンはリコレクト4アーツに軍配が上がる。1枚で3面要求ができる《虚心坦懐》や《デッドリー・ポータル》と比べ、同色の《紆余曲直》《ブラック・ディストラクト》はアーツ「だけ」では1面要求にしかつながらない。2面以上の要求にはメインデッキのカードの使用が必須になる。
エクシード付与アーツと比較すると、ルリグが得る能力ではないという点がポイントになる。アーツによる効果なので、【シャドウ(ルリグ)】などを貫通できる。またルリグによる起動能力ではないため、《コードハート リメンバ//メモリア》《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》など、起動能力に干渉するカードに対して強く出られるのが優秀。環境によってはエクシード付与アーツにない大きな強みとして採用されるケースもあるだろう。
エクシード3を一気に消費するため、もちろんエクシード付与アーツなどとの併用は難しい。ディストラクトアーツとエクシード付与アーツを併用し、ディストラクトアーツをエクシード無しで使うアーツ選択も不可能ではないが、小回りは効きにくくなる。また1度に3枚の下敷きを使うため、エクシード付与アーツのように細かに能力を使い分けることもできないなど、細かな差はある。
ディストラクトアーツは特にリコレクト4を達成すると、非常に個性的な効果を発揮する場合が多い。エナコストも軽く、異なる色のセンタールリグでも使用することも検討できる。新たな選択肢として活躍が期待されるだろう。
ホワイト・ディストラクト
色:白
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《白》×1
あなたのデッキの上からカードを5枚見る。その中からカードを1枚まで手札に加え、残りを好きな順番でデッキの一番下に置く。【ルリグバリア】1つを得る。
《リコレクトアイコン》[4枚以上]その後、追加でエクシード3を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体を対象とし、それを手札に戻す。このターンと次のターンの間、対戦相手はそれと同じ名前のシグニを新たに場に出せない。(すでに場にあるシグニはこの効果の影響を受けない)
収録:LUMINOUS SELECTOR(WX25-P3-001)
白のディストラクトアーツ。手札補充と【ルリグバリア】の獲得に加え、一風変わった除去ができる。
デッキの上から5枚見て1枚加え、【ルリグバリア】を1枚獲得できる。多くのアーツが持つ「5枚見て2枚加える」などと比べ、1枚しか加えられないためリソース面ではか細いが、その分【ルリグバリア】での防御が担保されているのがうれしい。白のシグニは《聖天姫 アークゲイン》など、デッキの上からカードを見て加える能力も多いため、そちらを加えて後続を確保するのがいいだろう。
リコレクト4を達成してエクシード3を支払うと、相手のシグニ1体を手札に戻せる。加えてこのターンと次のターン、相手はそれと同じ名前のシグニを場に出せなくなる。同名シグニを場に出させないオンリーワンのロック性能を持っているため、パートナーシグニを筆頭とした相手の主力シグニを手札に戻したいところだ。手札に戻したシグニと同じ名前のシグニを相手がドローした場合、次のターンそれを完全に腐らせられるため、特にハンデスとは相性がよい。
リコレクト4を達成しない場合、獲得できるリソースの獲得量が非常に少ない。エナコストは増えるが《セイクリッド・フォース》という競合がいるため、リコレクト4を前提とした運用を心掛けたいところ。純粋な除去ととらえても《バブルス・ボマー》の壁が大きいため、同名シグニの場出しを封じる能力を活かし、ハンデスとの組み合わせなどを検討したい。
フレーバーテキストは「指し示した剣先が、希望への道標。」。元ネタの《アーク・ディストラクト》の「指し示した剣先が、未来への道標。」で、「未来」が「希望」に変わっている。
《アーク・ディストラクト》は最大3回のルリグアタックが可能になるアーツで、防御に秀でた白デッキのリーサルウェポンとして活躍。名前の通り《アーク・オーラ》を思わせる連続攻撃が強力。
赤道燐廻
色:赤
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《赤》×1
手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、対戦相手のライフクロス1枚をクラッシュする。そうしなかった場合、カードを2枚引き【エナチャージ2】をする。
《リコレクトアイコン》[4枚以上]追加でエクシード3を支払ってもよい。そうした場合、このターン、対戦相手のセンタールリグと共通する色を持たない対戦相手のカードのライフバーストは発動しない。次のあなたのアタックフェイズ開始時、あなたのシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それは【アサシン】を得る。
収録:LUMINOUS SELECTOR(WX25-P3-003)
赤のディストラクトアーツ。ライフクラッシュとアサシン、ライフバースト封じなど、赤の要素が強く詰まったアーツ。
手札を1枚捨てると相手のライフクロスを1枚クラッシュでき、捨てなかった場合2ドローと【エナチャージ2】を行う。《断炎轢断》と《UNKNOWN MEMORY》を足して2で割った性能で、ライフクラッシュを戦略の軸とするデッキにとっては垂涎ものの1枚。ライフクロスを割りたければクラッシュを、リソースがなければドローとエナチャージを使い分けられるのが強烈で、柔軟性が非常に高い。
リコレクト4を達成してエクシード3を支払うと、発動ターン中、対戦相手のセンタールリグと共通する色を持たないカードのライフバーストが発動しなくなる。1ターンにすべてをかけるショットデッキにとってライフバーストの被弾のリスクを下げられるのは非常にありがたく、【夢限】に対して使えば全てのライフバーストが発動しなくなる。単色のデッキに対しても《サーバント #》を封じられるなど、刺さらないデッキはない。アタックフェイズ開始時に【アサシン】が付与されるため、打点が担保されるのもポイント。
このカードの効果でクラッシュしたライフクロスが他色だった場合、エクシード3を支払えばそのライフバーストの発動を止められることは覚えておきたい。
強力なライバル《炎剣之舞》が存在するが、リコレクト4を達成せずとも手札コストがかかる《断炎轢断》として運用できるため、両立も不可能ではない。カード単体を見ても《断炎轢断》か《UNKNOWN MEMORY》として運用できるため、ショットデッキの小回り向上に役立ってくれるだろう。
《炎剣之舞》と比べてエナ破壊ができないのは弱み。アーツの貫通などは苦手なので、シグニなどと組み合わせて使っていこう。
フレーバーテキストは「紅く燃裂く剣先に、頂点への道標。」。元ネタの《燐廻転生》は「紅く燃裂く剣先に、情熱への道標。」で、「情熱」がヒラナを思わせる「頂点」へ変わっている。
《燐廻転生》はルリグアタックを爆発的に強化するアーツで、最大で「宣言したレベルのシグニでのガード不可+【トリプルクラッシュ】+ルリグアップ」という破壊的なルリグアタックになる。《真・遊月・伍》の必殺技として使われ、【燐廻遊月】はメタゲームで大いに活躍。その後も【燐廻グズ子】なども登場し、数多のデッキでその名を冠した。
ブルー・ディストラクト
色:青
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《青》×1
カードを4枚引き、手札を2枚まで捨てる。この方法で捨てたカード1枚につき対戦相手は手札を1枚捨てる。
《リコレクトアイコン》[4枚以上]その後、追加でエクシード3を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体を対象とし、それをデッキの一番下に置く。
収録:LUMINOUS SELECTOR(WX25-P3-005)
青のディストラクトアーツ。爆発的なドローとハンデスを行う、青らしい1枚。
4枚引いて2枚まで捨てる、手札交換アーツ。捨てる枚数は2枚「まで」なので、一気に手札を抱え込むこともできる。青1とエナコストが軽いため、最序盤に手札を一気に増やせるのもうれしい。
また、自分が捨てた枚数まで相手も手札を捨てるハンデス効果も持つ。このハンデスが本命で、速攻で相手の手札を奪うことが可能だ。《小鈎ハレ》などと組み合わせれば最序盤からのフルハンデスも可能で、相手の立ち上がりをガタガタにできるだろう。
リコレクト4を達成してエクシード3を支払うと、相手のシグニ1体をデッキの一番下に置ける。再利用されにくいデッキバウンスで、除去に条件もないため使い勝手が良い。ただ、ドローとハンデスを最序盤に使うことが多いことから、あまり出番のない印象だ。
手札破壊は《スノー・サークル》と性能が近く、あちらは1枚しか捨てられないが、自分が手札を捨てる必要がないのが大きい。リコレクトの除去を持たない点は一長一短で、こちらは《エクストリームマドカ》で回収できないなど、細かな違いが多い。使い勝手の近い2枚なので、デッキにあったものを選びたい。
フレーバーテキストは「煌めく蒼き剣先も、自信への道標。」元ネタの《ディストラクト・スルー》は「煌めく蒼き剣先も、再会への道標。」で、みこみこらしく「再会」が「自信」になっている。
《ディストラクト・スルー》はピルルクらしいピーピングハンデス(相手の手札を見て捨てさせる)を可能にするディストラクトアーツ。アロス・ピルルク登場直後は「ディスルロックユー」のコンボで採用された。
紆余曲直
色:緑
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《緑》×1
【エナチャージ3】をする。その後、あなたのエナゾーンからカードを3枚まで対象とし、それらを手札に加える。
《リコレクトアイコン》[4枚以上]追加でエクシード3を支払ってもよい。そうした場合、次のあなたのアタックフェイズ開始時、あなたのシグニ1体を対象とし、次の対戦相手のターン終了時まで、それのパワーを+8000し、それは【Sランサー】を得る。
収録:LUMINOUS SELECTOR(WX25-P3-007)
緑のディストラクトアーツ。エナ加速と手札補充、パワー増強にSランサーと、緑らしい盛りだくさんな1枚。読みは「グリーンディストラクト」。
【エナチャージ3】をしてエナゾーンからカードを3枚手札に加える。加えるカードに縛りはなく、3枚までと非常に自由度が高い。3枚手札を抱えて《フローズン・ギア》などの貫通をねらったり、エナを増やして《熱願炎諦》などの支払いをすり抜けたりと、得られる副次的な効能は大きい。もちろんエナに溜まったシグニを回収し、盤面形成に役立ててもOK。
リコレクト4を達成しエクシード3を支払うと、アタックフェイズ開始時にシグニ1体のパワーを+8000し【Sランサー】を付与する。大きなパワー上昇と【Sランサー】で、ほぼ確実に1点が取れるうれしい能力で、パワー上昇は《幻獣 テングザル》など一部のシグニとシナジーする。また、レベル2のシグニのパワーを8000上昇し、13000や16000を作ることで、レベル3相当の火力を発揮させることもできる。【Sランサー】ゆえ《幻水姫 シィラ》などには注意。
様々なことができる便利なアーツだが、シグニの除去などは行わない。エナが少なければ選択肢が広がらないため、やはり緑などエナを伸ばせるデッキで活用したいところ。性能は《心地光明》とほぼ同じなので、しっかり差別化していきたい。
フレーバーテキストは「芽吹き火吹く翠の剣先へ、絆への道標。」元ネタの《紆余曲折》は「芽吹く翠の剣先へ、友情への道標。」で、「火吹く」が真遊月の赤の要素を感じさせる。
《紆余曲折》(ハートディストラクト)は特にエナゾーンからの回収が強力な1枚。デッキから任意のカードを2枚エナゾーンに置けるアーツ《一蓮托生》とのコンボは強力だった。
ブラック・ディストラクト
色:黒
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《黒》×1
あなたのトラッシュからあなたのセンタールリグと共通する色を持つシグニを3枚まで対象とし、それらを手札に加える。
《リコレクトアイコン》[4枚以上]その後、追加でエクシード3を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-30000する。このターンと次のターンの間、対戦相手は自分の、シグニとスペルの効果によってシグニを新たに場に出せない。
収録:LUMINOUS SELECTOR(WX25-P3-009)
黒のディストラクトアーツ。トラッシュからの回収と大規模なパワーマイナス、配置封じなどを行う。ディストラクトアーツの中では唯一、ルリグが2人描かれている。
トラッシュからセンタールリグと同じ色を持つシグニを3枚まで回収する。黒1エナで3枚回収できるため、1枚で一気に盤面を整えられる。《ダーク・マイアズマ》や《デッドリー・ポータル》など、センタールリグと同じ色のシグニを回収できるアーツは多いが、こちらは3枚拾える点がうれしい。
リコレクト4を達成しエクシード3を支払うと、相手のシグニ1体のパワーをマイナス30000し、このターンと次のターン、相手はシグニとスペルの効果でシグニを場に出せなくなる。30000という値は単体では非常に大きく、《幻獣姫 オサコ》などの大規模なバフすら溶かすポテンシャルを持つ。
注目すべきは場出し封じで、シグニとスペルの効果での場出しができなくなる。黒のカードに多いトラッシュからの場出しはもちろん、《羅植姫 フラスタ》などエナゾーンからの展開も封じるため、刺さる相手にはかなり刺さる。相手の復帰を封じるため、《ホワイト・ディストラクト》同様、ハンデスとの相性は高い。自分のターンでも適用されるため、シグニやスペルが持つライフバーストによる場出しも封じるのも見逃せない。
《ダーク・マイアズマ》や《デッドリー・ポータル》など、ライバルとなるアーツは多い。単純な3枚回収だけでは物足りないので、リコレクト4を達成したうえで使いたいところだ。
マイナスの値は大きいが、デッキ破壊ができる《ダーク・マイアズマ》や、複数のシグニの除去ができる可能性を持つ《デッドリー・ポータル》と比べると局所的。メインデッキには火力の高いカードを採用し、速やかに3面要求につなげよう。
フレーバーテキストは「行き先の無い剣先は、虚幸への道標。」元ネタの《ディストラクト・アウト》は「行き先の無い剣先は、絶望への道標。」で、「絶望」が「虚幸」へ変わっており、イラスト同様ウリスとハナレのフレーバーが強く詰め込まれている。
《ディストラクト・アウト》はデッキ破壊と連続ルリグアタックを行う、《アーク・ディストラクト》の対になるアーツ。除外を駆使してトラッシュとメインデッキを0枚にすれば無限にルリグアタックを行うこともでき、このギミックを搭載した「1止め」のデッキが活躍した事例もある。








