初代アニメ「selector」で登場した青ルリグ。青らしいドローとハンデスに特化した能力を持つ。
センタールリグ
コード・ピルルク・xi
センタールリグの《コード・ピルルク・xi》はアタックフェイズ開始時に、手札が相手より3枚以上多ければマイナス3000、6枚以上であればマイナス6000ができる。自分はドローで手札を増やし、相手の手札はスペルやシグニで奪って戦っていくデザインになっている。
出現時に2ドローもできるので枚数差をつけるのは難しくないが、マイナスの値は大きいわけではないので、ハンデスとシグニの除去をいかに両立していくかが課題となる。《蒼将 ブルーノ》や《蒼魔 マノミン》などを駆使して、序盤から手札を奪っていこう。
ゲーム1は数字を1つ宣言し、相手の手札を確認し、宣言した数字と同じレベルのシグニを全て捨てさせるというもの。複数枚のハンデスをノーコストで行える可能性があるので、可能ならしっかり数字を当てていきたい。相手が手札に戻したシグニの数字を宣言したり、何らかの手段で手札を見てから能力を使うとなお安全だ。
コード・ピルルク・極
ディソナ編では《コード・ピルルク・極》が登場。スペルの扱いに長けた能力が揃うルリグだ。
アタックフェイズ開始時に場の全てのシグニがディソナであれば、トラッシュのディソナスペルを1枚発動できる。エナの支払いは必要だが、リソース面では《羽化》《EXTRA》、除去は《開園の合図》《ブラック・オーラ》など、強力なディソナスペルを発動できる。パートナーシグニ《コードハート セイヴ//ディソナ》と合わせて、相手とどんどんリソース差をつけて戦うのがピルルクの戦略だ。
エクシード4を発動したターンは、スペルを使うたびにシグニ1体のパワーを4000マイナスできる。エクシードを使わずとも増やしたエナを《翠魔姫 バン//ディソナ》《幻獣姫 LOVIT//ディソナ》の火力に転用したり、《開園の合図》などで攻めたりできるが、エクシード4を使えばスペルの使用がそのまま除去につながるため、メインデッキの除去を温存できる。できる限りスペルをため込んで使うか、相手のシグニのパワーラインが低い場面で使うと良いだろう。
《コードハート セイヴ//ディソナ》がデッキの根幹を握る。出現時にデッキトップを5枚見てスペルを1枚加え、残りは好きな順番で下に送る能力だが、これである程度、デッキの順番を調整することが可能だ。
デッキの下に行ってしまったサーバントを《コードハート セイヴ//ディソナ》のアタックフェイズ開始時に引き込んだり、欲しい色のカードををエナチャージでエナに置いたりと、「デッキの順番」を意識すると、デッキのパワーはグンと上がる。難易度は高いが、意識してみよう。
スペルの扱いに長けているが、カード単体の耐性はあまりない。デッキを総動員して、テクニカルに戦いたいところだ。
コード・ピルルク・Ω2
10周年の構築済みデッキ及び「RECOLLECT SELECTOR」では、新たに2種類のセンタールリグが登場した。
構築済みデッキ「BLUE ALT APPLI」では《コード・ピルルク・Ω2》が登場。1ターンに2度まで発動できる起動能力では、青のシグニを1枚捨てると、相手の手札を見ないで捨てられる。ピルルクらしいシンプルなハンデス能力で、ランダムなのも非常に嬉しい。自分の手札もどんどん減っていくので、《コードハート Rミネ》など他のハンデス手段と併用しながら使っていこう。
ゲーム1能力はルリグ1体とシグニ1体の凍結。ダウンしたルリグを凍結すれば次のターンのルリグアタックを封じられるため、実質的な防御能力だ。シグニの凍結は一見地味だが、次のターンの動きを封じたり、相手にリムーブを強いられるため、妨害能力として充分な性能。ハンデスと凍結の併用はコントロール戦術として優秀なので、相手をじわじわと追い詰めていこう。
センタールリグが除去能力を一切持たないため、ハンデスや凍結で、相手の戦力や反撃手段を奪っていく戦略となる。青のコントロール戦略は難しいが、《コード・ピルルク・Ω2》には必要な能力が揃っているため、入門にはぴったり。
ちなみに「Ω2」の「2」は全角ではなく「二乗」の2。機種での表示の都合上、ここでは全角の2としている。
ロストコード・ピルルク
「RECOLLECT SELECTOR」では《ロストコード・ピルルク》が登場。<電機>のシグニとスペル戦術を武器とした、こちらも青らしいテクニカルなルリグだ。
1ターンに1度発動する自動能力は、場に出た<電機>シグニと同じ色のスペルを、自分のトラッシュから手札に加えられる。青のスペルを回収することが多いだろうが、<電機>シグニには5色全てが存在し、それぞれに優秀なシグニが揃うため、デッキ構築次第ではさまざまな戦略を取ることができる。相手ターン中にライフバーストなどで<電機>シグニが場に出たときも発動するが、毎ターン最初に<電機>シグニが場に出た時点で発動するため、シグニを場に出す順番には気を遣おう。
ゲーム1能力「アプリ」は、3枚ドローした後に、手札から捨てたスペルの枚数分、相手の手札を捨てさせる能力。相手の手札を大幅に捨てさせられるが、こちらも大量のスペルを失うことになる。捨てたスペルは自動能力で再利用できるとはいえ、何枚捨てるか、そもそも捨てるかどうかもよく考えたい。そもそも「3枚ドロー」として使っても充分強力なのは間違いない。
多様なスペルを操ることができ、そのエナコストの支払いもパートナーシグニ《コードハート Vキューム》が軽減してくれるため、さまざまな戦術を楽しめるのが魅力。青と白でコントロールしたり、赤や黒で火力に寄せたりと、環境や好みに応じて構築をカスタマイズできるのがうれしい。過去に登場した<電機>シグニやスペルをチェックして、デッキをどんどんアップデートしていこう。
これまで登場したピルルクと異なり、ロングヘアーになっているのもポイント。
アシストルリグ
アシストルリグは《ピルルク/D-M》が3エナ2ダウンと使いやすい。
ピーピングハンデスとルリグ凍結ができる《ピルルク/P-A》はオンリーワンの性能を持っており、《VOUGE3-EX ムジカ》のアシスト候補として挙げられる。他にも《アグレッシブな夜》と合わせて、2度のピーピングハンデスを狙ってもよい。
ちなみにピーピングハンデスとは「相手の手札を見て捨てさせる」こと。
総評
アニメ「selector」での出番はさほど多くなかったが、外伝コミックス「peeping analyse」の主人公に抜擢されたこともあり、初代人気投票で第1位に輝いた。「Lostorage」シリーズでは「アロス・ピルルク」が登場し、「conflated」では主人公になったりと、公式からのプッシュが熱いルリグの1人。「SUPER DIVA DECK DOUBLE HEROINES -ピルルク&ヒラナ-」も抜擢されている。
人気は高いが、扱う戦術はコントロール&ハンデスと上級者向けなのがピルルクらしい。
同じルリグタイプだが「アロス・ピルルク」というもう一つの姿が存在する。
【関連リンク】
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