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色:青、黒
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《青》×1《黒》×1

以下の3つを行う。
①対戦相手は自分のシグニ1体を場からトラッシュに置かないかぎり、手札を3枚捨てる。
②対戦相手は手札を3枚捨てないかぎり、自分のシグニ1体を選びトラッシュに置く。
③次の対戦相手のメインフェイズとアタックフェイズの間、対戦相手のトラッシュにあるカードは対戦相手の効果によって他の領域に移動しない。

収録:FORTH SELECTOR(WX24-P4-007)

効果解説

「FORTH SELECTOR」で登場した青黒のアーツ。トラッシュを封殺しながら、相手に手札かシグニの破棄を迫る、フラストレーションを押し付けるアーツだ。

1と2のモードは逆の関係になっている。
1は「シグニを1体場からトラッシュに置かない限り、手札を3枚捨てる」で、2は「手札を3枚捨てない限り、シグニ1体をトラッシュに置く」を相手に行わせる。シグニを失うか手札を失うかを相手に迫ることになる。ウィクロスにおける「Aをしない限り、Bする」は、「Aができない場合、必ずBする」と読み替えれば良い。これを前提として、アーツ発動前にうまく状況を整えておきたい。

1のモードではハンデスを強いる。3ハンデスはかなり破格なので狙っていきたいが、適当な下級シグニをトラッシュに落とされて回避されることもあるので、先に下級シグニは除去しておくといいだろう。シグニゾーンが空っぽであればハンデスが確定するが、2のモードでは何も起こらなくなる。
2のモードでは除去を強いる。相手は手札を3枚捨てれば回避できるが、こちらも手札が2枚以下だと、相手は必ずシグニを失う。1のモードを処理した後に行うので、そこまで考えて状況を整えていこう。

注意点として、1のモードで「手札を0枚捨てる」ことも、2のモードで「シグニゾーンが空っぽでもシグニをトラッシュに置くことを選ぶ」こともできる。なので相手の手札やシグニゾーンが極端に少ない時に発動しても、あまりリターンは得られない。
効果的な使用タイミングは多々あるが、「手札4枚、相手のシグニ2枚」などの状況でこのアーツを使い、相手の手札とシグニを大きく減らして、残ったカードをスペルやシグニで処理していく、という使い方が良いだろうか。シグニの除去は相手が相手自身のシグニを選ぶため、【シャドウ】を貫通できるのは嬉しい。

そして3のモードは、次の相手のメインフェイズとアタックフェイズの間、相手のトラッシュのカードが相手の効果で他の領域に移動しなくなる。
ハンデスの後にトラッシュを封じるので、回収や蘇生などでの立て直しを許さないのが非常に強力。こちらのアタックによって発動したライフバーストを除けば、相手はドローのみで状況を解決しなければならなくなる。

エナゾーンやデッキへの移動も封じるので、《カレハ》や《オサコ》などの能力も機能しなくなる。蘇生を得意とする黒デッキはもちろん、例えば《ロストコード ピルルク》のスペル回収もできなくなるので、刺さる範囲はかなり広い。《カオス!chaos!混沌!》と同じ制圧力と書けば、伝わる人には伝わるだろう。

除去にハンデスにトラッシュ封じと、やることはかなりえげつないのだが、そのほとんどが相手依存なのが最大の魅力であり欠点。相手にとって最も被害を抑えられる選択をされるのは当たり前なので、除去したいシグニを選ばれなかったり、相手の手札が減らなかったりと、思ったリターンを得られないこともある。《ダーク・マイアズマ》や《クリアー・マインド》など、強力なライバルが揃っていることもあって、安定した運用は難しい。

とはいえ相手のリソースを奪う力はかなりあり、トラッシュ封じは唯一無二なので、刺さる時はとことん刺さる。デッキや使用タイミングを見極めて、相手にフラストレーションを叩きつけていこう。使用後の手札破壊や除去も見込むと、やはり青黒系のデッキでの採用がおすすめ。【青黒ブルアカ】を基盤としたデッキだと、《ハルナ》《ヒビキ》などもおり使いやすいだろう。