概要
ここでは「REVERSAL SELECTOR」で登場した、メインフェイズに発動できるアーツ(《クリスタル・エクスプロージョン》《勇気爆熱》《ブルー・オーバードライブ》《栄耀栄華》《ダーク・ブルーム》)を指す。
各色に1枚ずつ存在しており、発動後の次のエナフェイズ終了時まで、自分のレベル2以上のセンタールリグのリミットを+1し、特定の能力を付与する。付与できる能力は防御やリソースを増やす能力が多い。
共通点

リミットを増やすことで、「レベル2リミット6」「レベル3リミット9(リミットアッパーを含む)」が可能になる。ほとんどの場合リミット9を目当てに使われることが多い。
リミットが9になると、レベル3のシグニを3体並べることができる。リミット8の状態と比べてパワーの高いシグニが並ぶため、相手のアーツやシグニなどで除去されづらくなり、防御力が上がるというメリットがある。
特に、パワーが低く除去されやすいレベル2シグニが並ばないのは大きい。無論、自分のターンの攻めもより強力になる。
また、それぞれのアーツはセンタールリグに、守りに関する常時能力を与える。ダメージを防いだり、リフレッシュやエナ破壊から身を守ったりなど性能は異なるが、どれも1面防御に相当する。リミット増加と相まってダメージを抑えられるため、メインフェイズに発動するアーツでありながら、防御アーツとしての運用も見込める。
追加で、センタールリグをダウンさせることで発動できる起動能力を付与する。エナや手札を増やすものがほとんどなので、高レベルのシグニをかき集めたり、手札破壊からの立て直しも可能だ。
そして、これらのアーツのエナコストが0であることも嬉しい。メインデッキの色と異なっても、エナの支払いを気にせず発動できるため、デッキに合った効果を持つアーツを選ぶといいだろう。
ウィッシュアーツと合わせて採用し、あちらのエナコストの軽減をねらってもいいし、《ギュウキ》などアーツの色を参考にするカードと組み合わせる、という一工夫も面白いか。
相手に何ら干渉しない、守りの側面が強いアーツなので、使用目的をきちんと決めて採用してあげよう。エース級のレベル3シグニがずらりと並ぶ盤面は壮観だ。
もちろん、「レベル2リミット6」を目的に使っても良い。盤面の防御力が上がるほか、デッキのレベル1シグニの採用枚数を抑えることもできる。
クリスタル・エクスプロージョン
色:白
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《白》×0
あなたのレベル2以上のセンタールリグ1体を対象とし、次のあなたのエナフェイズ終了時まで、それのリミットを+1し、それは以下の能力を得る。
『【自】:あなたのアタックフェイズ開始時、このルリグをアップする。
【起】《ターン1回》《ダウン》:あなたのデッキの上からカードを4枚見る。その中からカードを2枚まで手札に加え、残りを好きな順番でデッキの一番下に置く。』
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-001)
白のリミット増加アーツ。「守りの能力をルリグに付与する」特徴を持つリミット増加アーツだが、このカードは唯一それを持たない。
センタールリグをダウンさせると、デッキの上から4枚を見て、うち2枚を手札に加えられる。加えるカードに制限はないため、状況に合ったカードを選ぼう。
防御に関する能力をルリグに与えない代わりに、アタックフェイズ開始時にセンタールリグをアップできる。リミット増加アーツの中では唯一の攻めの効果で、手札を増やす効果を使った後に、ルリグをアップさせることができる。
また、ルリグを「ダウン凍結」から叩き起こすことも可能だ。《クリアー・マインド》や各種ライフバーストなどで凍結し、アップしなかったルリグを起こせる。【タマ】などルリグアタックが生命線のルリグでは役に立つだろう。
防御に関する能力を与えないのは、白は元々守りに優れたシグニが多いので、これ以上の守りは必要ないためだろうか。
《エクシア》や《コードハート リメンバ//メモリア》などの厄介なレベル3シグニを3体並ぶようになるのは、確かに強力だ。
勇気爆熱
色:赤
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《赤》×0
あなたのレベル2以上のセンタールリグ1体を対象とし、次のあなたのエナフェイズ終了時まで、それのリミットを+1し、それは以下の能力を得る。
『【常】:あなたの手札が3枚以下であるかぎり、あなたは対戦相手のルリグによってダメージを受けない。
【起】《ターン1回》《ダウン》:カードを2枚引くか【エナチャージ2】をする。』
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-003)
赤のリミット増加アーツ。
センタールリグをダウンさせると、2ドローか2エナチャージができる。赤では珍しいエナを増やせる能力で、エナの消費が激しいデッキに入れると役に立つ。ドローかエナチャージかを選べるため、相手に合わせてどちらを使うかを決めよう。
防御の能力は、自分の手札が3枚以下であれば、相手のルリグから一切ダメージを受けなくなる。ルリグアタックだけでなく、《あきら⭐︎らっきー》の追加打点などもシャットアウトするので、1面防御以上になることも期待できる。
ただ、手札が3枚以下でなければダメージは無効にならない。連続攻撃が得意な【タマ】には有効だが、アーツやライフバーストなどでシグニを手札に戻されて、手札が4枚以上にならないように注意しよう。
リミット増加アーツの中では柔軟性があり、人気の高い1枚。
ブルー・オーバードライブ
色:青
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《青》×0
あなたのレベル2以上のセンタールリグ1体を対象とし、次のあなたのエナフェイズ終了時まで、それのリミットを+1し、それは以下の能力を得る。
『【常】:あなたがダメージを受ける場合、代わりに手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、このルリグはこの能力を失う。
【起】《ターン1回》《ダウン》:カードを4枚引き、手札を2枚捨てる。』
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-005)
青のリミット増加アーツ。
センタールリグをダウンさせると、4枚ドローして2枚捨てる。《クリスタル・エクスプロージョン》と同じ枚数をデッキの上から見られるが、こちらはトラッシュを増やせる。ライフバーストや黒のカードで回収できるなど、次につなげやすい。
防御の能力は、ダメージを受ける場合に手札を1枚捨てれば無効にできるというもの。1度きりだがどんなダメージでも無効にできるため、かなりの確率で被弾を抑えられる。ダメージであれば全て無効にできるので、ルリグやシグニでのアタックはもちろん、カードの効果ダメージも防げるのは嬉しい。
ただ、手札を捨てる必要があるため、青などの手札破壊にはめっぽう弱く、手札がなくなると腐ってしまう。
手札を捨てるタイミングは任意なので、ライフバーストで増えたカードを充てられればラッキーだ。
栄耀栄華
色:緑
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《緑》×0
あなたのレベル2以上のセンタールリグ1体を対象とし、次のあなたのエナフェイズ終了時まで、それのリミットを+1し、それは以下の能力を得る。
『【自】:対戦相手の効果1つによってあなたのトラッシュにカードが合計1枚以上置かれたとき、その効果によってあなたのトラッシュに置かれたカードの中からカードを1枚まで対象とし、それを手札に加えるかエナゾーンに置く。
【起】《ターン1回》《ダウン》:【エナチャージ2】をする。その後、あなたのエナゾーンからカードを1枚まで対象とし、それを手札に加える。』
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-007)
緑のリミット増加アーツ。
センタールリグをダウンさせると、【エナチャージ2】の後にエナゾーンからカードを1枚まで手札に加えられる。エナゾーンに置いたカード以外も回収できるので、使用前はエナの管理をしっかりしよう。癖のないシンプルな能力だ。
目玉はダメージ無効の能力。発動後次のエナフェイズ終了時まで、相手の効果によってカードが1枚以上トラッシュに送られた場合、その中から1枚を手札に加えるかエナゾーンに置ける。エナ破壊と手札破壊から身を守ることができ、これらを主戦術にする相手には非常に強く出られる。直接ダメージを防ぐ能力ではないが、結果的に身を守ることにつながるだろう。
「その中から1枚」なので、複数枚同時にトラッシュに送られると、その全てを取り戻すことができない。それでも被害を抑えられるためありがたい。また、《小装 ロングスピア》などの「相手のシグニをトラッシュに置く」能力や、デッキ破壊でもトリガーするので覚えておこう。【シュート】はどっち?
言うまでもなく、刺さらない相手には刺さらない。環境読みが必要な1枚だ。
ダーク・ブルーム
色:黒
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《黒》×0
あなたのレベル2以上のセンタールリグ1体を対象とし、次のあなたのエナフェイズ終了時まで、それのリミットを+1し、それは以下の能力を得る。
『【常】:あなたのライフクロスがリフレッシュによってトラッシュに移動する場合、代わりにこのルリグはこの能力を失う。
【起】《ターン1回》《ダウン》:あなたのデッキの上からカードを5枚トラッシュに置く。その後、あなたのトラッシュからシグニ1枚を対象とし、それを手札に加える。』
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-009)
黒のリミット増加アーツ。
センタールリグをダウンさせると、自分のデッキの上から5枚を落とし、その後トラッシュから1枚を手札に加えられる。《サーバント #》を回収してガードに充てるのが基本になるが、アタッカーなどを回収するのもよい。自分のトラッシュを大きく増やせるので、《デッドリー・ポータル》などトラッシュの枚数を参考にするカードと組み合わせよう。
防御の能力は、いわゆる「リフレッシュダメージ」の回避。リフレッシュの際に自分のライフクロスがトラッシュに置かれる際、代わりにこの能力を失う。《ダーク・マイアズマ》などデッキ破壊ができるカードはそれなりに人気だが、ピンポイント過ぎるため、ねらって防御につなげるのは難しい。このカードでのトラッシュ肥やしなどと組み合わせ、自分でリフレッシュに入る際のリフレッシュダメージを無効にするために使えるか。