初代アニメ「selector」シリーズの主人公・小湊るう子がルリグになった姿。10周年企画「selector loth WIXOSS」で登場した。
センタールリグ
満月の使徒 小湊るう子
センタールリグ《満月の使徒 小湊るう子》は、<天使><悪魔>の2クラスの扱いが得意なルリグ。
アタックフェイズ開始時に、自分の場に<悪魔>シグニがいれば1ドロー、<天使>のシグニがいれば【エナチャージ1】ができる。白ではうれしいリソース確保能力で、減った手札やエナを無条件で取り戻せる点が優秀。パートナーシグニの《聖天姫 アダム》が<天使>、《聖魔姫 イヴ》が<悪魔>なので、これらのシグニを筆頭に、<天使><悪魔>の両方を場に並べながら戦っていくのが基本的な戦略だ。
ゲーム1「夢限の理」は豪快なリセット能力。相手のセンタールリグがレベル3以上で発動でき、自身をダウンさせることで、お互いの手札、シグニゾーン、エナゾーン、トラッシュのカードを全てデッキに戻し、6枚ドローする。要するに「ライフクロス以外を全てデッキに戻して6ドロー」で、それまでに溜めたエナや手札、戦局を全てリセットできる。
ただ、この能力の使用後、相手は一切のダメージを受けなくなる。リフレッシュでもしない限り、発動ターンは一切のライフクロスを削ることができないため、るう子の自動能力や《聖天姫 アダム》《聖魔姫 イヴ》の起動能力などで、リソース確保に徹することになるだろう。相手もエナを失うため、立て直される前に主導権を握りたい。
能力のデザイン上、どうしても引いた6枚にその後の展開を左右される。《聖天姫 アダム》《聖魔姫 イヴ》を4枚採用するのはもちろん、《イマジン・ビッカー》など、更にデッキを掘ることができるカードを用意しておくといいだろう。
満月の使徒 小湊るう子
「fourth selector」で登場したレベル4ルリグ。レベル3までの戦術をサポートする能力が揃う。
出現時能力では、デッキの上から10枚見て、うち2枚を手札に加えられる。《満月の使徒 小湊るう子》の「夢限の理」でリセットした状態で使い、欲しいカードを引き込みに行くために使いたいところ。10枚と見る範囲も広く、複数枚採用されているカードであれば、ほぼ手札に加えられるだろう。
ゲーム1「夢限の理」は、相手のシグニを1体トラッシュに送りながら、アタックフェイズ開始時に自分の全てのシグニをアップできる。シンプルな1面除去をしながら、起動能力でダウンした《アダム》や《イヴ》などをバトルに参加させられるようになる。ガードへの制約やシグニ・ライフクロスのバウンスを持つこれらのシグニが、手札を増やしながら戦闘にも参加してくるのは強力だ。更に盤石な盤面を築くもよし、ゲームエンドを見据えて使うもよしな、比較的使い勝手の良い能力といえるだろう。
《満月の使徒 小湊るう子》の「夢限の理」の癖の強さから打って変わって、どちらもリソースの確保に長けた、盤石な能力が揃っている。レベル3でリセットしてから、レベル4で更にリソース差をつける戦略や、あえてレベル3の「夢限の理」を使わずにレベル4にグロウするなど、戦術の幅が広がるレベル4ルリグ、といえるだろう。
総評
類を見ないリセット能力を持つため、それをどのように活かしていくか、デッキ構築の段階からしっかり検討するのが重要。るう子が操る白の<天使><悪魔>シグニは全体的に防御性能に優れているため、中〜長期戦を見越して、自動能力で多くのカードを稼ぎながら戦っていきたい。《聖天姫 アダム》《聖魔姫 イヴ》はもちろん、《聖天姫 エクシア》《聖魔姫 ハイティ//ディソナ》など、優秀な<天使><悪魔>のシグニをバランス良く採用しよう。幸い、この2クラスは新シグニの機会も多いため、カードプールの乏しさで悩むことは少ないか。
相手がどれだけエナや手札を稼ごうとも、逆にこちらがどれだけ手札やエナを奪われようとも、「夢限の理」を使えば全てをリセットできる。どのタイミングで能力を使うかで戦況が大きく変わるため、バトルを重ねて感覚を磨いていこう。「相手のセンタールリグがレベル3以上」でなければ発動できないため、《轟炎 花代・爾転》など、相手が「2止め」であれば完全に腐る。こればかりはどうしようもない。
アシストルリグは未登場。
【関連リンク】
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