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  3. 11/17 ウィクロスセレモニー inカードショップ彩々(準決勝)

全国各地で行われている世界大会予選。旅行ついでに、鹿児島県の「カードショップ彩々」さんのセレモニーに出た。
結果は決勝トーナメント1没。まあ気を取り直して……、カバレージといこう。

KTさん(糾うリメンバ)VStwinsさん(青タマ)

(新顔VS新顔)

準決勝1回戦は、ディセンブルで登場した新顔同士の激突となった。
KTさんはリメンバからグロウする「糾う者」、twinsさんは「青タマ」だ。両者とも手札破壊や凍結など、相手を妨害するギミックを得意としたルリグ。青VS青という、精神力とドロー力が試される、じっとりとしたマッチアップだ。
キーセレクションのセレモニーなので、勝てばそのまま世界大会。和気藹々とした雰囲気の店舗ではあるが、テーブルの周りは静かに緊張感が漂っていた。

「さっきのゲームもたまたまうまくいって勝てたから……」と振り返るtwins選手。これまた新弾同士のマッチアップである、緑ピルルクをベスト8で撃破し、このまま世界へ駆け上がりたいところだ。
「(権利)取ったらいきます?」「強い人がたくさんいるから、そういう方とバトルしてみたいですよね」と、もう1つ上のステージを夢見ながら、2人が試合の準備を進めていく。
念入りにデッキをシャッフルし、試合の準備を待つ。その舞台に立てるのは、1人だけだ。

先攻はtwinsさん。マリガンを入念に考え、3枚のカードを入れ替えた。後手のKTさんも同じく3枚。
コールとともに、試合開始だ。

twinsさんのターンから。エナチャージを通過し、グロウ。手札を切ってコインを得て、流れるように<ユキキー>を展開。バニラの<アナーヒター>を2枚加え、入念にライフバーストをチェック。キーセレクションの初動で、何度もみた展開だ。
「おお」と小さくつぶやき、何度もデッキを確認するtwins選手。小さく頷き、しっかりとデッキをカット。2対の<アナーヒター>を立てて、ターンエンドだ。
KTさんのターン。ルリグはリメンバだ。エナチャージを通過し、グロウ。<詩子>を切ってコインを得て、こちらも<ユキキー>だ。加えるのは2体の<ショウヒゼ>。バーストを目で追い、そのまま<ショウヒゼ>を着地。アタックフェイズ。まずは1体。そしてルリグはガード。6-7でターンエンド。

(キーセレではおなじみの1枚)

静かな立ち上がりだ。正面に<ショウヒゼ>がいる<アナーヒター>をチャージし、タマがレベル2へグロウ。
「考える」とぼやくと、twinsさんは場を見た。<D4><ショウヒゼ>を立ててアタック。まずはライフを破る。そしてルリグ。ガード。6−6。
場のシグニを一切殴らない、エナを絞ったバトル。ktさんのターン。手札から<エフエックス>をチャージし、グロウ。<セイラ>を立ててアタックフェイズだ。セイラがアタックする。デッボトムはあわせて8。1点。5-6。ルリグはガード。エンド。

(デッキボトムを操作するリメンバと相性が良い。えんどろ〜)

twinsさんのターン。ゆっくりと静かに試合が進む。チャージを通過し、グロウ。レベル3はリミット7で、コインを2枚得た。
<セイラ>の正面に<ヴァースキ>。トップから<ヴァースキ>を加えると、アタックだ。
シグニによる要求はなく、ルリグの1点のみ。KTさんのエナは青1だが、ルリグアタック。それもガードされ、ターンが終わった。5-6と、ライフの減りは非常に少ない。

KTさんは場の<ショウヒゼ>をチャージし、グロウ。リメンバはリミット6。1ドローとコイン1枚を得ると、「うーん」と唸った。お互いのエナが全くない。こんなに静かなバトルを、久しぶりに見た。
<ビーカー>が正面のサーバントを凍結させる。アタックフェイズ。twinsさんが「考えます」と伝え、手を止めた。手札は4枚。「いいかな」と呟き、通した。
<セイラ>のアタック時効果は不発に終わり、正面の<ヴァースキ>をバニッシュ。ルリグが通り、ターンエンド。4-6。

(レベル3ルリグの選び方もキーセレの醍醐味)

twinsさんが場の<D4>をチャージし、レベル4へグロウ。お互いにアーツを1枚も使っていない、どっしりとした展開になった。twinsさんとしては、糾う者にグロウされる前に、先手の有利を活かして、ある程度削っておきたいところだ。
まずは場の<アナーヒター>をリムーブ。<アプサラス>を出すと、<ネーレウス><ヴァースキ>を捨てて2ドロー。効果でマイナス2000を2回、<ショウヒゼ><ビーカー>に振った。そしてもう1枚<アプサラス>。2枚捨てて、2ドロー。マイナス2000が4回だ。<ショウヒゼ>が溶け、<ビーカー>が溶け、<セイラ>が残り3000だ。中央に<ネーレウス>を立て、アタックフェイズ。タマの回収は<サキエル>だ。
いきなりの3点要求。KTさんは<ハッピー5>で<ネーレウス>を止めた。そして通す。<アプサラス>が1点。ルリグはガードされ、ターンエンド。4-5と、ライフが動く。

(手札交換とマイナスを同時に行う。<シェムハザ>が泣いている)

遅れて、KTさんもレベル4へグロウだ。場の<セイラ>をチャージし、グロウ。出現時で1エナ支払い、アタックした<アフサラス>と<ネーレウス>を凍結させて2ドローだ。
中央に<セイラ>。そして<ビーカー>で全員凍結。2体を素材に、中央に<ザロウ>だ。トラッシュから<エフエックス>を回収し、出現。2ドローし、2枚をデッキボトムに仕込み、<エフエックス>の起動効果。4、3、4、2で、2枚の<アフサラス>をバニッシュ。最後に<D4>を立てて、アタックフェイズ。リメンバがデッキトップを3枚いじると、<ザロウ>が<ネーレウス>を溶かすと、twins選手の場がガラ空きになった。

「手札は5枚ね」と確認し、ユキキーをコストに<ハッピー5>。<ザロウ>を止めて通す。
<サーバント><エフエックス>とアタックすると、2枚目のライフから<サキエル>。1ドロー1エナチャージを得て、ルリグはガード。2−5だ。

(リメンバで使えば効果がより強力に。限定条件がないため、<糾う者>グロウ後も活躍)

お互いに鈍い立ち上がりとなった試合。やや声のトーンが落ちたtwins選手が、「2ドロー」の声とともに動き出す。
トラッシュはやや薄く、天使は8枚と、<アークゲイン>の15枚は遠い。KT選手の手札は5枚と、青タマらしいハンデスが動いていないようだ。「むずかしいなあ」とぼやき、<華代キー>をアンロック。<ザロウ>をバニッシュだ。
<エフエックス>の正面に<サキエル>を立て、出現時でハンデスと1ドロー。「むずいなあ・・・」と悩み、デッキを動かす術を探していく。<サーバント>の前に<アークゲイン>を立てて、出現時でお互いに1枚ずつハンデスだ。KT選手の手札は残り3枚。twins選手は苦笑いで、その様子を見ていた。
中央に<ネーレウス>を立て、アタックフェイズ。タマの効果で<アークゲイン>だ。<ネーレウス>はアップせず、<サキエル>は除去もできず。弱い火力。
まずは<ネーレウス>が1点。ここでKT選手のエナは3枚。「もらうでしょう」のつぶやきとともに放たれたルリグアタックは、意外にもガードされた。ターンエンド。2-4。

(ドロー、ハンデス、点要求と、青タマの根幹を担うシグニ)

どこか戸惑うtwins選手を前に、KT選手はチャージを通過。メインフェイズに入るや否や、コイン技の「アスロトジ」を宣言した。相手の手札を見て、ライフクロスの1番上を見る。
途端、「なにこれ」と言わんばかりに、顔を歪めた。そして2ドロー。中央に<エフエックス>を立て、2ドローし、2枚仕込み、<アークゲイン>を凍結。そして<D2>と<エフエックス>で<ザロウ>を作ると、<ビーカー>を拾って場場に出す。<サキエル>を凍らせて、もう1体の<エフエックス>を起動だ。
4、4、4、3。<ゲイン><サキエル>がバニッシュされる。そしてキーカード<ピルルクキー>を発動。アタックフェイズで残り1枚のデッキを見ると、<ザロウ>で<ネーレウス>を溶かした。

いきなりの要求。「ここだなあ・・・」と腕を組み、twins選手が頭をかいた。
「アスロトジ切ってくれてて、ルリグデッキが残り3枚で」と確認すると、「これだな」と<アンシエント・グルーヴ>を発動だ。
3エナを天使たちで支払い、2ハンデス、<ザロウ>をダウン、2ドロー。twinsさんのデッキは残り4枚だ。<ユキキー>発動時に見えたライフバーストを思い出しながら、次はたまの「イノセン」を発動。<アナーヒター>を<エフエックス>の正面に立て、通した。<ビーカー>の1点で割れたライフは、<アークゲイン>。

「んー!」と鈍い声を漏らす。踏んだKT選手も、驚いたような、しかし安心したような表情を浮かべた。
しぶしぶ<エフエックス>をダウンさせ、回収すべき天使を選ぶ。<アフサラス>と<ゲイン>で迷ったところで、<ゲイン>を拾った。ルリグはガード。1-4。

(5人目のアークゲイン。耐性は意外と簡単に達成する)

twins選手にターンが回る。場の<アナーヒター>をエナに起き、トラッシュの天使を数えた。12枚。容赦無くリソースを奪いにかかる。
まずは中央に<マナナン>を立て、続けて<サキエル>。2エナでハンデスを要求すると、<マナナン>をリムーブ。これで天使が15枚だ。
中央に<エンキ>を立てて、デッキトップに<ビーカー>を飛ばす。そして<アークゲイン>を立てて、お互いに1枚ずつハンデス。これでKT選手の手札は狩り尽くした。
アタックフェイズ。タマが<ザロウ>をバニッシュ。そして<ゲイン>が1ドローだ。シグニ耐性を持った天使たちが襲いかかる。「受けましょう、どうぞ」と迎え撃った。
<サキエル>が正面を飛ばしながら、1点。バーストの<エフエックス>は、しかし<ゲイン>によって阻まれる。その<ゲイン>のアタックで飛び出したのは、<アークエナジェ>。サーバントと<アークエナジェ>を拾った。そしてデッキが2枚となり、twins選手はアタックを終えた。1-1。

(糾う者のエースシグニ。パワーが高いため場持ちがよく、除去効果を防ぐのは難しい)

KT選手にターンが回る。いつのまにかライフは0枚。エナは無色1を含めて6枚。手札も4と、一見優位に進んでいたリソースが枯れていた。
手札から<ビーカー>をエナに置くと、5エナを支払い<糾う者>へグロウ。宣言は<ザロウ>だ。メインフェイズ開始時に、相手のリソースを刈り取っていく。<ゲイン>をトラッシュに送りさった。
そして<ピルルクキー>のエクシード1で、1ドロー1ハンデス。中央に<アークエナジェ>がたち、「青」の宣言を受ける。その<エナジェ>を挟むように、2枚の<サーバント>が立つと、<ザロウ>が出現。コストで<アークエナジェ>を支払うと、そのままそれを拾おうとして、

「リソースがない・・・」

<エフエックス>を回収し、出現。2枚引いて2枚を底に置いた。凍結の対象は<サキエル>。そしてアタックフェイズだ。
<アークエナジェ>が<サキエル>をトラッシュに送り、<ザロウ>が<エンキ>を溶かす。何度目かの3面要求。「手札はない」とうったえんばかりに、KT選手は両の手を天井に向けた、
twins選手は短く頷くと、「あの2枚のルリグデッキ次第だなあ・・・!」と嘆く。<華代キー>でエフエックスを除く2枚をバニッシュすると、ちょうど制限時間が切れた。ここから2ターンずつだ。
エフエックスのアタックが通り、ルリグアタックはガード。0-0と、両者のライフが尽きた。

(キーセレ版の<紡ぐ者>。さまざまなルリグからグロウする)

twins選手にターンが回る。リフレッシュで念入りにデッキをシャッフル。口を真一文字に結び、動き出す。
「大丈夫かなあ・・・、大丈夫だと思うんだけどな・・・。怖いなあ・・・」とおびえながらも、「まあいいか」と<アフサラス>を展開。2枚捨てて、2ドロー。エフエックスが8000になると、中央に<ヴァースキ>。デッキトップの<アフサラス>を呼び寄せると、<アプサラス>をリムーブ。2枚捨てて、2ドロー。エフエックスが残り4000となった。
最後に<アークゲイン>を立ててアタックフェイズ。タマの効果で<エフエックス>が除去された。

エナも手札も刈り取られた糾う者。<ピルキー>のエクシード2で<アプサラス>をダウン凍結すると、<ドント・ラッシュ>を・・・。

エナの色は、青、マルチ、黒、無色。
ハッピー5の連打だけでは、タマのアタックは止まらなかった。

win twins選手

デッキレシピ