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ここでは「RESONANCE SELECTOR」で登場した、メインフェイズに発動できるアーツ(《スター・ダスト》《走行車炎》《ブリザード・ウィング》《一体分身》《シザー・ハンズ》)を指す。各色に1枚ずつあり、発動したゲーム中、プレイヤーに特定の能力が付与される。

共通点

得た能力を忘れないようにしよう

このアーツの発動後、プレイヤー自身が特定の能力を持つようになる。能力はその色の特性が色濃く出ており、ルリグが持つ特性を伸ばした李、新たな個性を付与できる。エナコストも0なので使いやすく、先攻・後攻1ターン目から発動できるのがうれしい。

このアーツで能力を得るのは「あなた」=プレイヤーであり、センタールリグではない。
そのため起動能力は《コードハート リメンバ//メモリア》の課税対象ではなく、《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》のゲーム1の影響を受けない。起動能力そのものを封じる《メル=チアーズ》では封じられるが、ほとんどのカードの制約を受けないのが強みだ。《走行車炎》や《シザー・ハンズ》はシグニを対象とする効果だが、【シャドウ(赤)】や【シャドウ(シグニ)】などをすり抜けられる。通常の【シャドウ】には効かず、《聖天姫 エクシア》を誘発させてしまうとはいえ、多くのシグニをねらえる範囲が魅力だ。

エナコストが0であることや、各種能力を発動させる際に手札やエナのコストがほとんどかからないため、コスパが良い点も強力。唯一《スター・ダスト》の起動効果では《サーバント #》を求められるが、【ルリグバリア】を得られるのでむしろうれしい。ターンを重ねれば重ねるほど得られる恩恵が大きくなっていくので、中長期戦向けのデッキとは相性がいいか。
また、これらのアーツは重複して効果を得ることができる。《ブリザード・ウィング》《一体分身》で毎ターン1ドローと【エナチャージ1】を得てもいいし、《VOGUE3-EXTREME ムジカ》などのゲーム1能力「ブレイキング」で再利用して、同じアーツを2回使ってもよい。それぞれのアーツは色を持つため、前述のように「ブレイキング」で再利用できるほか、ほとんどないが《アズール・ウィッシュ》などのウィッシュアーツのコスト軽減に充ててもよい。

アーツを1枠使う分、他のメインフェイズアーツやアタックフェイズアーツを1枚採用できなくなる。
5ルック2回収のような即効性はなく、各種アタックフェイズアーツのような防御性能はないため、ルリグデッキ全体の出力はやや落ちる。そのため闇雲にこれらのアーツを採用しても、デッキのパワーは上がるどころか、むしろ下がってしまう。使い勝手としては《ドロー・エンハンス》のような【リミットアッパー】を得るアーツに近いか。

青ルリグに青の《ブリザード・ウィング》を採用したり、緑ルリグに緑の《一体分身》を採用して長所を伸ばすのも良いし、センタールリグとは異なる色のアーツを採用して、新たな個性を与えてもいい。得た永続能力をいかに活かすか、デッキ構築の腕が試される、非常に個性的なアーツ群といえるだろう。

別タイトルで恐縮だが、「Hearthstone」の「常動型ヒーローパワー」や「Shadowverse: Worlds Beyond」の「クレスト」など、デジタルカードゲームでよく見られるシステムだ。TCGでは「Magic: The Gathering」には「紋章」という近いマーカーがあり、カードの能力で得られる。

スター・ダスト

色:白
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《白》×0

このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【常】:対戦相手は追加で《無》を支払わないかぎり【ガード】ができない。
【起】《ターン1回》手札から《ガードアイコン》を持つシグニを1枚捨てる:【ルリグバリア】1つを得る。』

収録:RESONANCE SELECTOR(WX25-P2-001)

白の能力付与アーツ。ガード課税と【ルリグバリア】の獲得ができる、防御的な効果を持つ。

ゲーム中、対戦相手は無色1エナを支払わない限り【ガード】ができなくなる。プレイヤー自身が《コードハート リメンバ//メモリア》になるような効果と書けば、そのいやらしさはイメージしやすいだろうか。
レベル3の《リメンバ//メモリア》と異なり、《スター・ダスト》は最速で、後攻1ターン目ないし先攻2ターン目のアタックフェイズからガード課税が始めるため、相手のエナが削られる速度はなかなかのもの。本家《リメンバ//メモリア》のガード課税とも重複するため、《リメンバ//メモリア》1体と並べば2エナ、2体と並べば3エナの課税となる。本来残るはずだったエナがじわじわ消えていくため、相手の動きを大幅に制約できるだろう。

起動能力では、手札から「ガード」を持つシグニ1枚を捨てると、【ルリグバリア】を1つ得られる。《サーバント #》によるガードを【ルリグバリア】に置換する効果だ。
一見同じ「ガード」をしているように見えるが、通常の「ガード」より【ルリグバリア】によるダメージ無効のほうが便利なことが多い。ハンデスデッキが相手でも、先に《サーバント #》を【ルリグバリア】に変換しておけばハンデスされてもルリグアタックを防げるし、それこそ《スター・ダスト》や《リメンバ//メモリア》などのガード課税に対しても、エナを支払う必要がなくなる。《あきら☆らっきー》など、能力でダメージを与えてくるセンタールリグに対しても安心だ。
1ターンに1度に得られる【ルリグバリア】は1つだが、ターンを跨げば2つ以上の【ルリグバリア】を得られる。【ルリグバリア】と「ガード」はプレイヤーが選べるので、【ルリグバリア】を持った状態で「ガード」ができるならしたほうがお得だろう。《セイクリッド・フォース》など、他の【ルリグバリア】を得る手段で重ねがけしてもいい。

バウンス主体かつ、《サーバント #》を確保しやすい白デッキとは相性がよく、特にエナへの課税が得意なデッキだと更に強力だ。
相手のルリグアタックに課税する《明星の使者 サシェ・モティエ》や、ライフクロスのクラッシュの際にエナの支払いを強いる《錠前サオリ[et omnia vanitas!]》とは特に相性抜群。《リゲット・バイブル》でサーバントを加えやすく、エナを与えにくい戦術を取る《夢限-A-》や、そもそもエナを破壊する《熾炎舞 遊月・参》など、白以外のセンタールリグでも人気だ。
アーツを1枠消費することで失われる防御力も、白デッキなら《聖天姫 エクシア》など優秀な防御シグニでカバーできるし、《コードハート リメンバ//メモリア》をセンタールリグと同じ色で採用しやすいためあまり気にならない。手札補充がやや細くなるため、そこは他のカードで補っていこう。

このアーツ群は登場早々トーナメントシーンで活躍しているが、その中でも特に採用率が高い1枚。
【夢限】の新たな武器になったり、【サオリ】の更なるエナ課税手段になったりと、上位デッキから次々とお呼びがかかっている。

フレーバーテキストの「光さす星となって!」は、アニメ「遊戯王5D’s」の主人公、不動遊星のセリフのオマージュ。彼のエースモンスター「スターダスト・ドラゴン」を召喚する際のセリフの中に「光指す道となれ!」の一節があるため、そこから引用していると見られる。
偶然にもウィクロスには《クリアー・マインド》《シューティング・スター》という、「遊戯王5D’s」で馴染み深い名前のアーツが登場している。3枚同時に採用しても良い塩梅のデッキになるのが面白いところ。

走行車炎

色:赤
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《赤》×0

このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【自】:対戦相手のライフバーストが発動したとき、対戦相手のエナゾーンからカード1枚を対象とし、それをトラッシュに置く。
【起】《ターン1回》ライフクロス1枚をクラッシュする:対戦相手のシグニ1体を対象とし、それをバニッシュする。』

収録:RESONANCE SELECTOR(WX25-P2-003)

赤の能力付与アーツ。ライフクロスと引き換えにシグニを除去する起動能力と、エナ破壊ができる自動能力を持つ。

起動能力では1ターンに1度、自分のライフクロス1枚クラッシュすることで、相手のシグニ1体をバニッシュできる。
ライフクロスを犠牲にシグニをバニッシュできる、赤らしい自傷的な能力。赤デッキは序盤の除去は得意だが、シグニのパワーが上昇する中盤以降に息切れしがちなので、そこを補う手段としても使える。
シグニバニッシュよりも、能動的に自分のライフクロスをクラッシュすることを目的として採用し、コンボにつなげるのも面白い。クラッシュした自分のライフクロスにライフバーストがあれば発動するし、そのカードは当然エナゾーンに置かれる。《紅魔姫 ダッキ》など、ライフクロスのクラッシュを条件に発動する能力や、《エルドラ!オンステージ!》などライフバーストを追加する能力と組み合わせるのもいいだろう。

自動能力では、相手のライフバーストが発動した時、相手のエナゾーンを1枚トラッシュに置ける。
発動するかは運次第かつ相手次第とはいえ、ディーセレの逆手要素である「ライフバースト」に干渉できる厄介な能力。特に「アップ状態のシグニをバニッシュするor1ドロー」のようなライフバーストで、後者を発動させたい相手を咎められるのは、地味ながら優秀。得られるはずだったリソースを手放すか、それを受け入れてエナを失うかの選択を相手に突きつけられる。
また、トラッシュに置くエナは《走行車炎》を使った側のプレイヤーが選べるうえ、色などの制限もない。相手にとって最も嫌なカードをトラッシュに置くのが一番効果的だ。1ターンに1度の制限もないのが優秀。

赤デッキに採用するのはもちろん、エナ破壊やエナ課税が得意なデッキに採用するのも面白い。<解放派>や<竜獣>シグニが主体のデッキだと、自動能力とも噛み合うだろう。
ライフクロスをクラッシュする起動能力も、あと1点が足りない時など、ここぞというときに役に立つ。エナ破壊が得意だが攻め手が少ない白デッキに採用して打点を補う使い方もできるため、赤や白系のデッキに採用すると効果的だ。

言わずもがな、自分のライフクロスがなくなると起動能力は発動できないし、自分のライフクロスをクラッシュすると負けが近づく。わざわざ《竜花相搏》で回復してまで使うほどでもないが、クラッシュとバニッシュを主体とするなら、ライフクロスの回復手段を用意するもがいいだろうか。
また赤には《断炎轢断》など、直接相手のライフクロスをクラッシュできるアーツが非常に多い。ただ攻めるだけならこれらのクラッシュアーツを採用するほうがわかりやすいので、差別点を見つけていきたい。

UAR版のイラストでは、ララ・ルーがバイクを横滑りさせている。
アニメ漫画「AKIRA」名シーンのひとつである、主人公・金田がバイクを横滑りさせながら停めるシーンで、様々な作品でオマージュされている。同イラストは「RESONANCE SELECTOR」の販促ポスターにも使用された。

ブリザード・ウィング

色:青
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《青》×0

このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【常】:あなたの手札の枚数の上限は2増える。(6枚から8枚になる)
【自】:あなたのエナフェイズ開始時、カードを1枚引く。(手札か場からエナゾーンにカードを置く前にカードを引く)』

収録:RESONANCE SELECTOR(WX25-P2-005)

自動能力で、エナフェイズ開始時にカードを1枚ドローできる。通常のドローフェイズの2ドローに加えて1枚ドローできるため、毎ターン3枚のドローが可能になる。

基本的に、手札は増えれば増えるほどよい。欲しいカードを引き当てられる可能性が高くなったり、手札の枚数が増えるとその分選択肢も増える。手札コストが必要なカードが使いやすくなったり、手札の枚数を参照した能力が強化されたり、相手の手札破壊に耐えやすくなったりと、いい事づくしだ。手札が増えるとデメリットになるカードももちろんあるが、《ブリザード・ウィング》を使うのであれば、そういうカードを採用することはまずないだろう。
ドローするタイミングはエナフェイズ開始時、エナチャージをするタイミングの前に、強制的に発動する。「アップ、2ドロー、ブリザードウィングでドロー、チャージ」を覚えておいて、ドローを忘れないようにしよう。ドローはエナフェイズ中の処理なので、《コードハート Cメラ》や《みこみこ☆さんさんおせおせ》など、「グロウフェイズ以外」を指定するカードの制約には引っかかるので気をつけたい。

また常時能力で、自分の手札上限が2増える。増やした手札を相手ターン以降に持ち越しやすくなるので無駄がない。
《TROUBLE》などでためらうことなくドローできるし、《ブリザード・ウィング》のドローとも噛み合う。

この2つの能力は重複するため、《ブリザード・ウィング》を使えば使うほどパワーアップする。
2度使えばエナフェイズ開始時に2ドローができ、手札上限も4増えて10枚になる。もちろん他のアーツと重ね掛けして、《一体分身》と合わせて毎ターン1ドロー1エナチャージしてもいい。

手札を増やすのは確かに強力だが、手札を増やすことしかできず、即効性はない。爆発的に手札を増やすのであれば《スノー・サークル》や《クリアー・マインド》でもできるので、中長期戦を前提としたデッキに採用したい。
手札破壊に対して耐性のある《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》や、再利用も視野に入れられる《VOGUE3-EXTREME マドカ》などで使うと噛み合うほか、ドロー力が乏しいデッキに入れて手札を補うのも面白い。増やした手札を除去やパワー上昇など、別の何かに充てながら戦うことを意識していきたい。

オールスターでは《スピリット・サルベージ》、キーセレクションでは《永遠の鍵 タマヨリヒメ》など、ルリグトラッシュのアーツを再利用する手段は豊富にある。これに注目したデッキを構築しても面白い。
《アロス・ピルルク・N》の手札上限を増やして能力をサポートしたり、《アルテマ/メイデン イオナ》で自分だけドロー枚数を増やしたりと、面白いシナジーが眠っている。アーツ外防御が豊富なオールスターでは、アーツを1枠割いても問題ない場合が多いので、面白いデッキを作ってみよう。

一体分身

色:緑
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《緑》×0

このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【常】:あなたが【ガード】する際、《ガードアイコン》を持つカードを1枚捨てる代わりにあなたのエナゾーンからカード1枚と《ガードアイコン》を持つカード1枚をトラッシュに置いてもよい。
【自】:あなたのエナフェイズ開始時、【エナチャージ1】をする。(手札か場からエナゾーンにカードを置く前に【エナチャージ1】をする)』

収録:RESONANCE SELECTOR(WX25-P2-007)

緑の能力付与アーツ。エナ加速とエナでのガードを可能にする。

自動能力ではエナフェイズ開始時に【エナチャージ1】ができる。《ブリザード・ウィング》のエナ版であり、基本的なルールはあちらと同じ。
エナも手札と同様、増えれば増えるほどよい。能力でデッキからエナゾーンにカードを置くため、《幻獣神 オサギツネ》などの条件を満たすことができるなど、恩恵を得られるカードがいくらかある。エナを増やすのが得意な緑のデッキに更に採用するかはさておき、エナの消費が激しいデッキでは、それを補うことができるだろう。

常時能力では【ガード】する際、エナゾーンのカード1枚と「ガード」を持つカード1枚をトラッシュに置くことで、【ガード】ができる。
《参式 一衣》の「植物ガード」のような能力を得られるが、その支払いは「ガード」1枚とエナ1枚となかなかに重い。特に「ガード」を持つカード、つまり《サーバント #》を能動的にエナゾーンに置く手段は限られているため、狙って使うのは難しい。このカードによる【エナチャージ】などでデッキの一番上からエナゾーンに置かれることを祈るか、ライフクロスなどからエナゾーンに置かれた《サーバント #》を残しておくくらいだろう。
【ガード】をエナの《サーバント #》で行うため、そこを狙われると【ガード】ができなくなるリスクもある。特に《サーバント #》は無色のカードなのでエナ破壊のターゲットにされやすく、過信は禁物。特に赤デッキなどが相手の場合は、【ガード】は諦めておくのが得策だろう。

手札を増やせる《ブリザード・ウィング》と比べ、エナゾーンを経由するため、アドバンテージがやや直感的ではない。増やしたエナを活用できるデッキや、エナゾーンを起点して攻めていくデッキだと出番があるだろう。
「プリンセッション・オーケストラ」コラボで登場するセンタールリグや<プリオケ>シグニが持つ「歌のカケラ」のシステムは、エナゾーンにある「歌のカケラ」アイコンを持つカードの一部能力をコピーできる。コラボが発表された2025年12月中旬に注目が集まり、一気に評価を上げている。プリオケコラボ弾は26年4月末発売ゆえ、期待通りの活躍ができるかが楽しみだ。

読みは「シルクハットマジック」。マジカルなシルクハットの中に、増殖したアイヤイが隠れている。
イラストを見るに、分身したアイヤイは、オールスター時代のアイヤイと、DIVA時代のディーセレのアイヤイのようだ。

シザー・ハンズ

色:黒
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《黒》×0

このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【自】《ゲーム1回》:対戦相手のライフクロスが0枚になったとき、次に対戦相手が行うリフレッシュは「自分のトラッシュにあるすべてのカードをデッキに加えてシャッフルし、ルリグデッキからカード1枚をルリグトラッシュに置く。」になる。
【自】《自分ターン》《ターン1回》:あなたか対戦相手のデッキからカードが1枚以上トラッシュに置かれたとき、対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-5000する。』

収録:RESONANCE SELECTOR(WX25-P2-009)

黒の能力付与アーツ。デッキ破壊に合わせたパワーマイナスと、特定条件下でのルリグデッキ破壊が行える。

自分のターン中に一度、自分または相手のデッキの上からカードが1枚以上トラッシュに置かれた場合、対戦相手のシグニのパワーをマイナス5000できる。
あらゆるデッキ破壊がパワーマイナスにつながるため、特に序盤ではお手軽火力になる。《羅原 まほまほ//メモリア》や《獅子堂イズミ》と合わせれば相手のデッキを削りながらパワーマイナスができたり、《凶魔 バフォメット》や《伊草ハルカ》は出現時にノーコストでマイナス5000ができるようになるなど、自動能力をトリガーできるカードは、黒に非常に多い。特に《浅黄ムツキ》は除去の際に自分のデッキをトラッシュに置くため、1枚で2体のシグニにマイナスを振って一気に攻められるため、かなり相性がよい。レベル3以降はマイナスの値がやや物足りなくなるが、他のパワーマイナスの底上げとして運用するといいだろう。
黒のセンタールリグには、デッキ破壊に関連する能力を持つものも多い。《ミュウ=パピヨン》の自動能力による2枚落としや、《まほまほ☆さんさんちくちく》のアタックフェイズ開始時の8枚落としなどにマイナスを付与させられる。《空崎ヒナ[終幕イシュ・ボシェテ]》はデッキ破壊と合わせて全体マイナス3000が振れるため、メインデッキのデッキ破壊で同時に発動させてもよい。《VOGUE3-EXTREME ムジカ》の「ブレイキング」で再利用し、マイナス5000を2度振れるようにしても面白い。

もうひとつ、ゲーム中1回発動する珍しい能力を持っている。対戦相手のライフクロスが0枚になった時に発動する自動能力で、次の対戦相手のリフレッシュの際、相手がルリグデッキのカードを1枚トラッシュに置く。
ルリグデッキに干渉できる破格の能力で、その性質上ゲーム終盤に発動しやすいため、リコレクトを持つアーツなどを破壊できればかなり嬉しい。シグニやルリグのアタックによるクラッシュや、カードの効果によるクラッシュでライフクロスが0枚になった際にもトリガーするため、条件の達成は不可能ではない。ライフクロスが0枚になった次のリフレッシュでルリグデッキが破壊されるので、相手のデッキの枚数が少ないタイミングで条件を満たし、直後にリフレッシュするのが理想だろう。
ただ、相手もルリグデッキ破壊の可能性を前提に立ち回ってくるので、ルリグデッキの破壊に固執しすぎないようにしたい。できたらラッキーくらいの心構えでいるほうが安全だろう。

デッキ破壊にノーコストのパワーマイナスがついてくるのは強力だが、デッキをトラッシュに置く手段はシグニやセンタールリグで外付けしなければならない。《シザー・ハンズ》単体では何も行わなず、ドローやトラッシュからの回収など、アドバンテージにつながる効果を持たないため、デッキ構築の際はそこをフォローしていきたい。
《浅黄ムツキ》や《黒舘ハルナ》など、デッキ破壊に関する能力が多く揃う黒の<ブルアカ>はかなり相性が良い。他にはアルフォウが属する<悪魔>クラスにもデッキ破壊は多いため、<ブルアカ>以外のクラスで構築するなら候補に上がるか。黒には関連の能力がたくさんあるので、広く探してみるといいだろう。