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【リミットアッパー】を獲得できる、アーツ環境を象徴する「エンハンス」シリーズ。リミットアッパーのほかにも、ドローや蘇生などの副次的なリソースも得られるため、デッキに合ったエンハンスアーツを採用することになる。
ここでは《ドロー・エンハンス》《シーク・エンハンス》《プロフィット・エンハンス》《チャージ・エンハンス》《グロウ・エンハンス》《いつか至る果てへ》《ふたりの還る場所》を紹介する。
ちなみに「エンハンス」は「強化する」という意味の英単語。

リミットアッパーについて

トークンのイラストは多彩

エンハンスアーツを使うと、自分のルリグゾーンにリミットアッパーが1つ置かれる。リミットアッパーが場にあり、自分のルリグゾーンにルリグが1人しかおらず、またそのセンタールリグのレベルが3以上であれば、センタールリグのリミットがプラス2される。ディーセレのほとんどのレベル3ルリグのリミットは6なので、「レベル3リミット8」を作ることができる。

リミットアッパーがあることで、場に出せるシグニのレベルを「3-3-2」にできる。無ければリミット6になるので、「3-2-1」や「2-2-2」となりパワー不足。「パートナーシグニ」もほとんどがレベル3なので、レベル3までグロウするデッキであれば、ほとんどの場合リミットアッパーを得ることになる。

まれにリミットアッパーを得ないデッキもある。
リミットアッパーを得るにはエンハンスアーツを採用する必要があり、アーツ全体のパワーが低くなってしまう、というのが大きな理由だ。デッキに採用したいレベル3シグニが少なく、リミット6でも事足りる場合ではエンハンスアーツの採用が見送られるケースがある。【4ユヅキ】など、特に赤デッキでその傾向が強くなりがちだ。
言うまでもなく、「2止め」などレベル3以上にグロウしないデッキや、チーム構成のデッキでは採用されない。

上記のような特殊なデッキを除き、センタールリグのみで戦う場合は、基本的にリミットアッパーを得ることになる。エンハンスアーツの種類は豊富なので、デッキに合ったエンハンスを選ぼう。
またよくありがちだが、レベル3までエンハンスアーツを温存した結果、リミットアッパーを得る前にリミット6を超えて展開してしまうこともある。序盤に使いがちなアーツということもあり、気づかないこともある。セレモニーやGPなどではゲームロスにつながってしまう可能性もあるので、レベル3にグロウした段階で、リミットアッパーを得ているかは確かめよう。

ドロー・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

カードを2枚引く。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:WHITE ALT HOPE(WX24-D1-09)
RED ALT AMBITION(WX24-D2-09)
BLUE ALT APPLI(WX24-D3-09)
GREEN ALT WANNA(WX24-D4-09)
BLACK ALT DESIRE(WX24-D5-09)
ディーヴァグランプリ 2024 景品(PR-Di033)
ディーヴァグランプリ 2024 上位入賞景品(PR-Di033P)

カードを2枚ドローできる。クセが無く、非常に使いやすいエンハンスアーツで、多くのデッキに採用されている。構築済みデッキにも入っており、エンハンスアーツの基礎的な1枚だ。

手札が2枚増えるため、そこから選択肢を広げることができる。最序盤に使ってレベル1シグニを引きに行ってもいいし、《サーバント #》をねらってもいい。レベル2以降、手札が減った段階で使って立て直してもいいし、レベル3まで待ってもいい。挙動としては「5ルック2回収」のアーツと近いので、手札破壊が得意な対面では発動を後ろに寄せてみるのも大切だ。

手札コストを求める能力を持つレベル1シグニを多く採用している場合、単純に手札が2枚増えるこのアーツは相性が良い。《Sインハンキ》がいるピルルクや、《コオニ》がいる黒デッキなど、序盤の除去に手札を使う場合は、《ドロー・エンハンス》がいいだろう。

むしろここから紹介する他のエンハンスアーツは、この《ドロー・エンハンス》との差別点を見つけ、採用していくことになる。新しくデッキを組んだり、エンハンスアーツの採用に迷ったら、とりあえず《ドロー・エンハンス》を採用して動かしてみよう。

シーク・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

あなたのデッキの上からカードを8枚見る。その中からカードを1枚まで手札に加え、残りをデッキに加えてシャッフルする。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:RECOLLECT SELECTOR(WX24-P1-032)
白窓の部屋イベント1000回達成記念キャンペーン(PR-Di034)
夢限少女杯2024入場特典(PR-Di046・画像準備中)
夢限少女杯2024本戦参加賞(PR-Di046P・画像準備中)

デッキの上から8枚を見て、好きなカードを1枚手札に加える。残りはデッキに加えてデッキをシャッフルする。《ドロー・エンハンス》と並んで人気の1枚だ。

デッキの上から見られる枚数は8枚と非常に多く、複数枚採用されているカードであれば、高確率で手札に加えられる。そのため、特に《サーバント #》を確実に手札に加えたいデッキでは、《ドロー・エンハンス》よりも優先的に採用される。他にも、8枚を見ることでライフクロスの中身にアタリをつけやすい、というメリットもある。
使用後にデッキをシャッフルするのも嬉しい。5ルック2回収のアーツなどでデッキの下に送られてしまったカードを、シャッフルでリセットできる点が魅力だ。特に、デッキの下に行った《サーバント #》と再度巡り合うのは大変なので、シャッフルがありがたい場面も少なくない。

《ドロー・エンハンス》と比べて狙ったカードを加えやすい点で優秀だが、増やせる手札は1枚だけだ。序盤に手札を消費するデッキだと、早期のガス欠を引き起こしかねない。《モミジ》などエナを打点に変換できるデッキであれば問題ないが、どちらが相性が良いかはよく考えたい。

レベル3以降は《サーバント #》が不要になる【ひとえ】や、《セイクリッド・フォース》と併用した【4アン】など、《サーバント #》の確保が重要なデッキでよく採用される傾向にある。
8枚見ても巡り合えない時もそれなりにある。その時はその時だ。

プロフィット・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

カードを1枚引き【エナチャージ1】をする。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:RECOLLECT SELECTOR(WX24-P1-031)
WIXOSS PARTY 2025年4月上位賞(SPDi37-12)

カードを1枚引き、【エナチャージ1】ができる。手札とエナを1枚ずつ増やせ、こちらも使い勝手が良いエンハンスアーツだ。
《ドロー・エンハンス》よりエナが増えるため、序盤でエナをやや消費するデッキだと相性が良い。《カリーナ》を擁する【リメンバ】などでは《ドロー・エンハンス》より優先して採用されることが多く、特にレベル2帯でエナを使うデッキだと、こちらのお呼びがかかることがある。他にも、序盤からスペルを使うデッキでも時折採用される。

とはいえ、手札が欲しければ《ドロー・エンハンス》、エナが欲しければ《チャージ・エンハンス》、特定の1枚が欲しければ《シーク・エンハンス》というライバルが存在するのもネックだ。特に【エナチャージ1】で《サーバント #》がエナに置かれた時のやるせなさはなかなかなもの。
あまり採用されるエンハンスアーツではないが、きちんと役割を持たせてあげれば輝くだろう。

チャージ・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

【エナチャージ2】をする。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:loth SELECTOR(WX24-P2-041)
ディーヴァグランプリ 2025 景品(PR-Di052・画像準備中)
ディーヴァグランプリ 2025 上位入賞景品(PR-Di052P・画像準備中)

【エナチャージ2】ができる。
エナを爆発的に増やせるため、それをすぐに転用できるデッキでは重宝される。一部の青デッキで最序盤から《TOO BADLY》などを連打する戦略があるが、その場合に《チャージ・エンハンス》が選ばれる。

エナそのものは1ターン目以降、相手のアタックによってクラッシュされたライフクロスで得られる。《チャージ・エンハンス》はそれより前にエナが必要になるデッキで採用したい。上記ようなスペル連打のデッキ以外では、やはり《ドロー・エンハンス》《シーク・エンハンス》が優先されることが多い印象。特殊なデッキやコンボデッキで活躍するだろう。

リステージ・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

あなたのトラッシュからシグニ1枚を対象とし、それを場に出す。次の対戦相手のターン終了時まで、それのパワーを+3000する。【リミットアッパー】1つを得る。

収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-041)

トラッシュからシグニ1体を場に出し、そのシグニのパワーを次のターン終了時までプラス3000する。
トラッシュから好きなシグニを場に出せる。主にレベル3にグロウしてから使い、レベル3のシグニを場に出し、リミットアッパーを得ながら盤面を作っていくことになるだろう。ライフクロスから見えたシグニをグロウコストでトラッシュに置き、それを場に出して行くのが基本的な使い方になる。
合わせて、場に出したシグニのパワーが、次のターン終了時までプラス3000される。12000が15000に、10000が13000になるので、場に出したシグニの場持ちが良くなる。盤面が除去されにくくなるため、疑似的な防御としても使えるだろう。

やはりパートナーシグニを積極的に蘇生させたい。とはいえ、シグニを用意するのであれば《ドロー・エンハンス》で直接引き込むのでも十分だ。パワーが上昇するのはありがたいが、結果的に1枚しかカードを増やせないので、《ドロー・エンハンス》や《プロフィット・エンハンス》などのほうが得られる枚数は多い。
また、欲しいカードをレベル3までにトラッシュに用意出来なければ使い勝手が非常に悪くなる。レベル3にグロウするまでにリミットアッパーは得たいことが多いため、「リミットアッパーは欲しいけれど場に出したいシグニがいない」ということも起こりがちだ。手札交換ができるシグニや、デッキの上からカードをトラッシュに置くシグニなどを採用し、自然にこのカードを使えるようにしよう。

グロウ・エンハンス

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。このゲームの間、あなたは以下の能力を得る。
『【自】:あなたのセンタールリグがグロウしたとき、カードを1枚引く。』

収録:FORTH SELECTOR(WX24-P4-036)

自分のルリグがグロウするたびに1ドローできる。

主にレベル4にグロウするルリグで採用される。《ドロー・エンハンス》などが2枚ドローできるが、レベル1の段階で《グロウ・エンハンス》を使っておくと、レベル2、3、4へのグロウで3枚ドローになる。レベル4にグロウするデッキでは、最終的なドロー枚数は《ドロー・エンハンス》より大きい。

あちらとの違いは、発動ターンに何もしないことだ。一気に手札を増やせるわけではないので、特に序盤の手札の質を安定させにくくなる。
5ルック2アーツや《セイクリッド・フォース》などと併用させるか、レベル1のカードを多めに採用するなどして、序盤の事故を減らしたい。もしくは序盤は開き直って、レベル4にグロウした段階で決着をつけるデッキで採用するのもよいだろうか。現に【4花代】【4ちより】など、赤のレベル4デッキで活躍されやすく、特に【4花代】では鉄板の1枚として活躍した。

レベル4が目玉になった「FORTH SELECTOR」以降、どれだけのレベル4ルリグが登場するかはわからない。
レベル4までグロウするルリグが増えれば、比例して出番は増えていくだろう。

いつか至る果てへ

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

あなたのデッキの上からカードを4枚見る。その中から<ブルアカ>のカードを2枚まで公開し手札に加え、残りを好きな順番でデッキの一番下に置く。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:ブルーアーカイブ SELECTOR(WX25-CP1-033)
収録:構築済みデッキ ブルーアーカイブ(WX25-CD1-07)

デッキの上から4枚見て、<ブルアカ>のカードを2枚手札に加える。
<ブルアカ>主体のデッキであれば、5ルック2回収アーツのように手札を増やしながらリミットアッパーを得られる。手札に加えるのは<ブルアカ>であれば色は問わず、<ブルアカ>としても扱う《物語の起動》も手札に加えられるため、非常に使い勝手が良い。

ただ、《サーバント #》を手札に加えられないのが痛く、このカードで《サーバント #》がデッキの底に行ったら、次に出会うのははるか先になる。発売直後に開催されたブルアカ限定戦(ブルアカに関するカードのみしか使えない大会)でもその点が懸念され、他のアーツでも《サーバント #》を手札に加えられないことから、多くのプレイヤーが頭を悩ませながら、様々な試行錯誤を凝らしていた。
レギュレーションのない環境であれば他のエンハンスも選ぶこともある。ただ、4枚見られるのは《シーク・エンハンス》についで多く、<ブルアカ>のカードをきちんと手札に加えられるのは嬉しい。似た挙動をするカードは、次に紹介する《ふたりの還る場所》と《物語の幕開け》もあるので、デッキに合った選択をしていこう。

ふたりの還る場所

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0

好きな生徒1人との絆を獲得する。あなたのルリグゾーンに【リミットアッパー】1つを置く。

収録:ブルーアーカイブ SELECTOR(WX25-CP1-034)

好きな生徒との絆を得ながら、リミットアッパーを得られるアーツ。全ブルアカデッキユーザーが待望した、いわゆる「絆エンハンス」だ。

スペルの《物語の起動》と異なり、ルリグデッキで確実に絆を得られるのが非常に大きく、センタールリグの生徒はもちろん、《久田イズナ》《秤アツコ》など、絆を得ることでカードパワーが急上昇する生徒のシグニと絆を結ぶのが良いだろう。それに加えてリミットアッパーもついてくるのだから、1枚でできることは非常に強力だ。
しかし、発動直後は手札も何も増えないのが想像以上に重い。下級シグニの生徒と絆を結んだとしても、このカードを使ったタイミングで場にいなければ意味がなく、他のエンハンスでは得られるはずの2枚分を取り戻せるのはかなり先になる。センタールリグとの絆にしても必須級の能力はさほど多くなく、それなら《物語の起動》でも十分。そういう背景もあり、前評判程活躍していない面もある。

それでも、1枚で絆とリミットアッパーを得られる点は大きいため、残りのルリグデッキなどでカバーできるのであれば、ぜひ使いたいところだ。メインデッキに《物語の起動》の枠が確保できず、そのうえで絶対に絆を結びたい生徒がいて、ルリグデッキも枠がパンパン、というデッキであれば、スムーズに使うことができるだろう。