メインフェイズで使える黒のアーツのうち、ルリグコモンのものを紹介する。《イビル・プラン》《ダーク・ウィップ》が該当する。
「デッキの上から5枚見て2枚加える」系統のアーツはこちらで別途まとめている。
イビル・プラン
トラッシュから一気にシグニを展開できるアーツ。場に出すシグニについても色やレベルなどの制約はなく、出現時能力も発動するため、1枚で場を整えられる。
シグニをトラッシュから手札に加えられるアーツは多くあるが、こちらは直接場に出す。そのため手札に抱えて次のターンに使うなど、小回りが効きづらいのがネックだ。また、相手の場にパワーマイナスをしたり、相手のデッキを落とすなどはできないため、場に出したシグニで除去などをする必要がある。
やはりレベルや色を問わずに場に出せる点を活かしていきたいところだ。「クロス」のような複数種類のシグニが求められるデッキに採用したり、〈プリパラ〉〈電音部〉〈ブルアカ〉などクラスで戦うデッキであれば採用が検討できるだろうか。
それらのクラスには、プリパラであれば《OPEN DREAM LAND!!》のように専用アーツがあることがほとんどなので、それらを差し置いてあえてこのカードを採用する意義は薄い。エナコストが軽いため、それらの2枚目として使うのが良いだろう。
ダーク・ウィップ
発動ターンのマイナスの値が2倍になるアーツ。また、相手のシグニのパワーが0になると、相手のデッキの上から2枚をトラッシュに置ける。
マイナスの値が2倍になるので、除去の範囲がグッと広がる。《コオニ》であればこのカード使用後だとマイナス10000になるなど侮れない。メインデッキでアーツに匹敵するマイナス値を叩き出せるため、見た目以上に恩恵は大きい。おまけの2枚落としもありがたく、3体ともパワーマイナスで処理できれば6枚を落とせる。
とはいえ、それ以外に何も行わないのが痛い。このアーツ自身でパワーマイナスを行うわけでも、手札や場を増やすわけでもないので、カードの消費量は従来と同じだ。ルリグデッキを1枚使う価値があるかは良く検討したい。
また、絆を得た《ハルナ》など、一部のカードでもマイナスを倍にすることができる。絆の有無やマイナスを適用する範囲などは異なるが、メインデッキでも同じ役割をこなせるカードがある、という点には留意したい。