ピルルクAPEX〜スペルを操り頂点へ

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オールスターで一時代を築いたルリグ《コード・ピルルク APEX》のリメイク版ルリグ。ディーセレでは初めて、レベル1から2色を持ったセンタールリグ。

センタールリグ

コード・ピルルク・APEX2

「RESONANCE SELCTOR」で登場したセンタールリグ《コード・ピルルク・APEX2》は、マユなどを除けばディーセレ初の2色ルリグ。青かつ黒のルリグというグロウ条件を持つため、事実上《コード・ピルルク・φ2》からのみグロウできる。

自動能力では自分のターン中にスペルを使った時、自分の場に<電機>シグニがいれば、相手のシグニ1体のパワーをマイナス8000できる。《TOO BADLY》と合わせればハンデスと除去を行え、《ダークネス・セブン》や《ホール・ダークネス》などのパワーマイナススペルを使えば、マイナスの値を増やせる。8000という値はなかなかに高く、レベル2までのシグニはほとんど除去でき、それ以上のシグニでも、マイナスを重ね掛けすれば除去につながる。黒の<電機>には《コードハート Mデム》や《コードハート ピルルクAPEX//メモリア》など、パワーマイナスする手段が豊富なので、3面除去も不可能ではない。

場に<電機>シグニがいない時にスペルを使うとこの能力がトリガーしてしまい、次にスペルを使ってもマイナスは発動しないので要注意。場に<電機>シグニがいないときに《ワンス・サルベージ》や《ダーク・ファング》などで<電機>シグニを蘇生するとマイナスは発動する。下記の「カタルシス」など、カードの能力でのスペル使用でもトリガーする。

ゲーム1「カタルシス」は、自分のトラッシュにあるコスト2以下のスペルを使える。ノーコストで使用できるため、《TROUBLE》や《ダーク・ファング》など、2エナで破格のリターンを得られるスペルを選びたい。自動能力によるマイナス8000もトリガーするので、可能な限り<電機>シグニを場に出して使おう。コストの合計が2以下であれば色などを問わないのは嬉しいが、カタルシス目当てに多色のスペルを入れすぎると事故の元だ。
「カタルシス」でスペルを使用する際は、ルールによってチェックゾーンに移動する。そのため《ブッパ・フラストレーション》などでトラッシュに制限がかかっても問題ない。またオリジナルのピルルクAPEXと異なり、使い終わったスペルはトラッシュに戻る点に気をつけよう。

レベル1から青黒なのも《コード・ピルルク・APEX2》の強み。「センタールリグと同じ色」を回収する《ダーク・マイアズマ》や《デッドリー・ポータル》などで青も黒も選べるのは2色ならではで、「センタールリグと共通する色を持たない」エナ破壊にもかなり強い。レベル1から2へのグロウコストは「青または黒を1エナ」なので、青と黒を両方採用してもグロウ事故はほとんど起こらない。パートナーシグニの《コードハート Cメラ》も青黒2色のシグニなのもなお優秀。

また、レベル3《コード・ピルルク・APEX2》へのグロウには条件があるが、レベル4へのグロウに制限はない。《ロストコード・ピルルク X》へのグロウも可能で、カード名と自動能力を得られることから、マイナス8000も引き続き使える。レベル4へのグロウも視野に入れていいだろう。

逆に「1止め」の運用できる。1人で2色を持つため、発動条件に3色のルリグを求めるドリームチームピースと、場に2色以上のルリグがいると強化される《UNKNOWN MEMORY》や、コストが軽減される《真紅の熱線》などの併用が現実的になる。《Calm before the gong》を採用したデッキのセンタールリグとしても出番がありそうだ。

パートナーシグニの《コードハート Cメラ》は、相手の手札補充を咎める自動能力を持つ。

グロウフェイズ以外で対戦相手の効果でカードが1枚以上対戦相手の手札に加わった場合、相手は手札を1枚捨てる。ハンデスからの復帰を許さない制圧が魅力だ。1体だけ場に出すとあっさり除去されがちなので、できれば2体場に出してプレッシャーをかけていきたい。

起動能力は青1黒1エナで、トラッシュからレベルの異なる<電機>シグニを3体デッキに戻すと、相手のシグニ1体をバニッシュできる。エナコストはやや重いが、バニッシュできるシグニにパワーやレベルの条件がないのがポイント。《コード・ピルルク・APEX2》のマイナス8000では届かない大型シグニを狙うと効果的だ。トラッシュのレベルの異なる<電機>シグニを3枚戻す必要があるため、デッキ構築の段階で、採用するシグニのレベルには気を配りたい。デッキ枚数が増える点は、リフレッシュを遠ざける点でも優秀だ。

全体的に攻撃的な能力が多いが、《ロストコード・ピルルク》のように、スペルを能動的に手札に加えられない点が気になる。特に青のスペルは再利用の手段が非常に少ないため、手札事故の確率は《ロストコード・ピルルク》より高い。

また、エナの消費が激しいのは相変わらずで、《コードハート Vキューム》でのコスト軽減がないことや、《コードハート Cメラ》が2エナ消費することもあり、燃費の悪さはより顕著。その分攻撃力は高いので、《ロストコード・ピルルク》とは違ったアプローチのデッキ構築を心がけたいところだ。

総評

オールスターで一世を風靡したレベル5ルリグ《コード・ピルルク APEX》のリメイク。オリジナルが持つ、スペルを使用した際のシグニバニッシュをマイナス8000に、アタックフェイズにも発動できるトラッシュのスペル使用を「カタルシス」に落とし込んでいる。レベル3の分オリジナルより控え目だが再現度は高く、《コードハート ピルルクAPEX//メモリア》にもその余韻が残る。

【ピルルクAPEX】は登場した2016年、【植物緑子】と環境を二分。アタックフェイズのスペル使用で《FREEZE》(相手のシグニを全面ダウン凍結)を使い全面防御をするなど、当時としては破格の制圧力で戦っていた。最終的に「繭の部屋」でメタゲームからは退場したが、当時のプレイヤーにとっては印象深いルリグの1体だ。管理人にとって、ウィクロスで出会った最初のルリグ。

「APEX」は「頂点」「極地」の意味。英単語の読みは「エーペックス」だが、ピルルクAPEXは「アペクス」だ。
「エーペックス」でも「アペックス」でもない。カード名の宣言においては要注意。

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