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アタックフェイズで使える黒のアーツのうち、ルリグコモン(ST含む)を紹介する。《サウザンドアイ・パニッシュ》《ダーク・ベアトラップ》《ダーク・ソード》《シャドウ・ケージ》《パープル・ストーム》《アンチ・スフィア》《超無敵鉄甲「虎丸」降下!!!》を解説している。
また、1体のシグニやルリグのアタックを止めることを「1面防御」と呼ぶ。2体であれば「2面防御」になる。

サウザンドアイ・パニッシュ

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-8000する。
《リコレクト4枚以上》代わりにターン終了時まで、それのパワーを-20000する。
(あなたのルリグトラッシュに4枚以上のアーツがあるかぎり《リコレクト4枚以上》に続く文章が有効になる)

収録:BLACK ALT DESIRE(WX24-D5-07)

黒の1面防御アーツ。シグニ1体のパワーをマイナス8000し、リコレクト4を達成していれば、マイナス20000ができる。

黒では標準的なマイナスの値で、レベル2以下の多くのシグニをエナに置ける。パワーマイナスは重複するため、他の手段でマイナスをかけていれば、レベル3のシグニも除去できる可能性がある。
リコレクト4を達成するとマイナスの値が20000になる。基本的にほとんどのシグニを除去できるが、《ダーク・ベアトラップ》もマイナス20000なので、それを読まれてパワーを21000にされると、あっさり貫通される。パワー上昇が得意な緑のデッキと叩く時は、早々に使うのもいいだろう。

「パニッシュ(punish)」であり、「バニッシュ(vanish)」ではない。
「パニッシュ」は「懲罰する、懲らしめる」などの意味の英語である。

ダーク・ベアトラップ

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1《無》×2

対戦相手のシグニを2体まで対象とし、ターン終了時まで、それらは「【自】:このシグニがアタックしたとき、ターン終了時まで、このシグニのパワーを-20000する。」を得る。

収録:BLACK ALT DESIRE(WX24-D5-08)
WIXOSS PARTY 2025年3月上位賞(SPDi37-11)

黒の大型防御アーツ。相手のシグニ2体までを対象とし、それらがアタックしたとき、マイナス20000させる。

アタックするとパワーがマイナス20000され、パワーが0以下になったらバニッシュされるため、事実上の2面止めアーツだ。使い勝手は赤の《炎盾両面》に近い。
シグニに付与するため「新たに能力を得られない」を持つシグニには効かなかったり、《サウザンドアイ・パニッシュ》と同様、パワーを20000より大きくされて貫通されたりもするが、パワー20000はなかなか超えられないため、基本的には2面止まる。

《ネオバロック・ディフェンス》などと異なり、ルリグアタックを止められないのが痛い。
黒のアーツはルリグアタックを止めるのが苦手なので、他の色のアーツなどで補っていきたい。

ダーク・ソード

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-10000する。

収録:RECOLLECT SELECTOR(WX24-P1-030)

シグニ1体のパワーをマイナス10000できる。値はリコレクトを達成していない《サウザンドアイ・パニッシュ》より大きく、10000は一部のレベル3シグニも除去できるので、ゲーム中盤まで温存しても使うタイミングがあるのが嬉しい。

ただ、多くのパートナーシグニが持つ、パワー12000を除去できないのが厳しい。
それらを除去するならリコレクトを達成させた《サウザンドアイ・パニッシュ》や、《ダーク・ベアトラップ》などを使いたい。《ダーク・ソード》は完全に序盤、中盤用のアーツとして割り切って運用しよう。

シャドウ・ケージ

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

対戦相手のトラッシュにあるいずれかのカードと同じ名前の、対戦相手のシグニ1体を対象とし、それをトラッシュに置く。

収録:loth SELECTOR(WX24-P2-040)

相手のトラッシュと同名シグニ1体をトラッシュに置く。

コストは黒1と非常に軽く、除去するシグニのパワー制限もないのが強力。黒は《ダーク・ソード》などパワーマイナスの値が決まっているアーツが多く、それ以上のパワーを持つシグニを除去できるのは嬉しい。除去の方法もバニッシュではなくトラッシュ送りなので、エナを与えないのも黒では珍しい。

ただ、相手のトラッシュにあるシグニと同名のシグニしかトラッシュに送れない。
ゲーム序盤はトラッシュが少ないため、同名のシグニが場とトラッシュにそろっている可能性は低い。そもそも、デッキに1枚しか採用されていないシグニは選びようがない。防御アーツとして不安定な要素が大きく、やや信頼に欠ける側面が強い。
しかしパートナーシグニは4枚採用されることが多いため、ゲーム中盤以降であればトラッシュと場に揃うことも多い。また、黒はデッキ破壊を取り入れることも容易なので、相手のトラッシュを増やすことで、同名のシグニを用意できる。リフレッシュしてしまうとトラッシュが減るため気をつけよう。

パワーの制約がない分、相手のトラッシュを気にかける必要がある個性的なアーツ。
相手のトラッシュを確認しすぎるとこのアーツを警戒させるので、対戦の中で自然にトラッシュの状況を見ておこう。

パープル・ストーム

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

以下の2つから1つを選ぶ。
①対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-8000する。
②表記されているパワーと異なるパワーの対戦相手のシグニ1体を対象とし、それをバニッシュする。(表記されているパワーとは、元々それに印刷されている値である)

収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-040)

シンプルな1面防御アーツ。
①のモードはリコレクトを達成していない《サウザンドアイ・パニッシュ》と同じ。値は低くなく、序盤から中盤では使いやすい。

②のモードは、表記されているパワーと異なるパワーのシグニ1体をバニッシュできる。主にパワーを上げているシグニに対して有効で、パワー上昇が苦手な黒の弱点を補えるアーツだ。上昇、下降の値は問わないため、刺さる相手はなかなか多い。
ただ、バニッシュするため、効果によってバニッシュされないシグニを除去できなくなる。パワーマイナスでパワーが0になった際にもシグニはバニッシュされるが、それはルールによるものなので、「効果によるバニッシュ」ではない。一方、このアーツの②のモードは効果によるバニッシュなので、一部のシグニの耐性で守られてしまう。《秤アツコ》などが代表的で、《アンチ・スフィア》などでは除去できるが、このカードでは耐えられる。

流行しているデッキのシグニ次第で、どのアーツを採用するかを変えていくといいだろう。
エナコストは黒1と軽くて使いやすく、パワー上昇をあまり使わないデッキに対しては①のモードで使えばよい。比較的優秀な1枚だ。

アンチ・スフィア

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

以下の2つから1つを選ぶ。
①対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それは「【自】:このシグニがアタックしたとき、ターン終了時まで、このシグニのパワーを-20000する。」を得る。
②対戦相手の白か緑のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-20000する。

収録:FORTH SELECTOR(WX24-P4-035)

黒の1面防御アーツ。
①のモードはシグニ1体を対象とし、そのシグニがアタックした際にパワーをマイナス20000する。小型版《ダーク・ベアトラップ》で、ほとんどのシグニのアタックを止められるだろう。

②では相手の白か緑のシグニ1体のパワーをマイナス20000できる。
マイナスの値はかなり大きく、単体でのマイナス値は最大クラスだ。白には《秤アツコ》や《聖天姫 エクシア》、緑には《羅植姫 ジャックビーンズ》など、相手ターン中に処理したいシグニがそろっているため、それらを黒1エナで除去できるのはかなり嬉しい。コストも黒1と非常に安い。

相手ターンでも除去耐性を持つ《秤アツコ》対策として注目された1枚。パワーマイナスによるバニッシュはルールによるものなので、《秤アツコ》の耐性を貫通できるためだ。黒以外のルリグでも出張採用されることが多い。

流行によっては《パープル・ストーム》や《ダーク・ソード》などが使いやすい場合もあるので、デッキのトレンドを見ながら採用していこう。

超無敵鉄甲「虎丸」降下!!!

色:黒
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《黒》×1

以下の2つから1つを選ぶ。
①対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それは「【自】:このシグニがアタックしたとき、ターン終了時まで、このシグニのパワーを-20000する。」を得る。
②対戦相手のシグニを2体まで対象とし、あなたのエナゾーンから<ブルアカ>のカード2枚をトラッシュに置いてもよい。そうした場合、ターン終了時まで、それらは「【自】:このシグニがアタックしたとき、ターン終了時まで、このシグニのパワーを-20000する。」を得る。

収録:ブルーアーカイブ SELECTOR(WX25-CP1-032)

<ブルアカ>向けの防御アーツ。1エナで1面防御ができ、追加で<ブルアカ>のカードをエナから2枚トラッシュに置くことで2面防御となり、《ダーク・ベアトラップ》となる。

《隠されし遺産を求めて》などと同様、ブルアカの可変防御アーツ。1エナで1面、3エナで2面の防御ができ、それらを1枚で使い分けられる点が優秀だ。
ブルアカの可変防御アーツの中では唯一ルリグアタックを止められないのが痛い。ただでさえブルアカ系のデッキは《サーバント #》の確保が難しいため、ルリグデッキでは可能な限り、ルリグアタックを封じたいところだ。
ブルアカデッキは他の色のシグニも採用することが多く、そのコストは1枚で済むので、黒単色の構築でなければ、他のアーツを採用してもよい。

《出張!百夜堂 海の家FC計画》同様アタックした時の能力は発動させてしまうが、こちらはアタックするとマイナス20000が入るため、相手のアタックを躊躇わせるのが優秀。《隠されし遺産を求めて》《作戦準備》と比べてエナコストも軽いので、コスパやシグニの止めやすさという意味では、こちらが使いやすいだろうか。