サシェ、アイヤイ、ミュウ、ソウイと並ぶ「ステアード組」のルリグ。初出は2015年で、長らくレベル1以上のルリグが登場していなかったが、2025年10月の「RESONANCE SELCTOR」で、ソウイと共に10年越しにルリグ化した。
センタールリグ
ララ・ルー”Third”
レベル3のセンタールリグ《ララ・ルー”Third”》は「覚醒」に関する能力を持つ。
自分のアタックフェイズ開始時に、自分の<電機>シグニ1体を覚醒状態にするか、赤無色エナを支払い、それに【ダブルクラッシュ】を付与できる。「覚醒」はララ・ルーが得意とする赤の<電機>シグニが多く持つギミックだ。シグニが覚醒状態になることで、そのシグニの能力の性能がパワーアップする。
例えばパートナーシグニの《コードハート DンドウバV2》は、アタックフェイズ開始時にパワー5000以下のシグニをバニッシュできるところを、覚醒状態であればパワー13000以下になる。覚醒はこの自動能力に加え、赤のスペル《電熱の覚醒》でも行えるので、どんどんシグニを覚醒させていこう。覚醒が不要であれば【ダブルクラッシュ】でも構わない。
ゲーム1能力「アンチェイン」は、自分の赤のシグニ1体に、次のターン終了時まで【アサシン】【シャドウ】を付与できる。
特に【シャドウ】が強烈だ。多くのアーツは防御の際、相手のシグニを対象にとり、それをダウンさせたり「アタックできない」を付与するが、【シャドウ】を持つとそれを弾いてしまう。防ぐ手段は《加持祈禱》などのダメージ無効や、《今昔之感》などのアタック無効、またはライフクロスの回復くらいしかなく、【アサシン】も乗るため回避はほぼ不可能だ。
発動の際にルリグがダウンするが、それでも十分お釣りが来るリーサルウェポン。《ララ・ルー”Third”》を前にライフクロスが0枚になったら、ほぼゲームオーバーだ。
ステアード組ゆえレベル2の時点でレゾナを得られる。《コードヒート ウィクロンジャービークル》はスペルの回収とエナ破壊、《コードヒート ウィクロンジャーロボ》は除去と耐性を持つ。ノーコストの除去ができ、擬似的な耐性を持つ《ウィクロンジャービークル》は特に便利で、短期決戦が得意な赤デッキの屋台骨となりそうだ。
レゾナと同様、赤の<電機>シグニの多くはエナ破壊に関する能力を持つため、相手に与えたエナをどんどん焼きながら戦っていくことになる。《断炎轢断》や《炎剣之舞》で速攻でライフクロスをクラッシュし、「アンチェイン」で突撃するのもいいだろう。
「覚醒」のギミックは「フェゾーネ DIVA with 電音部」でも登場。<電機>シグニは《コードハート ピルルク//フェゾーネ》くらいだが、場に覚醒状態のレベル3シグニがいることで能力を発動するシグニもいるため、思わぬシナジーを発揮するかもしれない。<電機>は青のピルルクが得意なクラスということもあり、ハンデスを織り交ぜてもいいし、白の<電機>の《コードハート リメンバ//メモリア》を混ぜて更にエナに圧力をかけてもいいだろう。
総合的には花代やユヅキに近い系譜の、攻撃的な戦術が得意なルリグだが、ララ・ルー独自の戦略が多数ある。オンリーワンのデッキを目指し、「疾風怒蕩」の攻めをお見舞いしよう。
総評
ステアード組ではソウイと共にカード化が取り残されていたルリグ。赤の<乗機>クラスで登場するかと思いきや、キーセレクションのレイラに引き継がれ、レベル1以上のルリグとしての登場は絶望視されていた。
ディーヴァセレクションでは《ララ・ルー//メモリア》《ララ・ルー//ディソナ》《ララ・ルー//フェゾーネ》として登場。クラスは全員「コードアート」の<電機>で、ルリグ化の際に<電機>が得意クラスになったのはこことの兼ね合いだろうか。
《ララ・ルー//メモリア》は相手によって新たに能力を得られないため、【チームエクス】【チームデウス】【花代爾転】などで活躍。《ララ・ルー//ディソナ》は汎用的なエナ破壊役としてディソナデッキで採用。《ララ・ルー//フェゾーネ》は赤の序盤火力として多くの赤デッキから呼ばれるなど、シグニとして大車輪の活躍を見せていた。
オールスターのアーツ《疾風怒蕩》では、電動三角木馬にまたがり、両手を鎖で縛られた姿で登場。表情や構図も相まって、まさに一発アウト。
【関連リンク】
・ララ・ルーの入賞デッキ一覧
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