手札やエナを大きく増やせる無色のアーツ。アーツの名前に全て「チャージング」と入っていることから、ここでは「チャージングアーツ」と呼ぶことにする。
ここでは《ミラクル・チャージング》《バカンス・チャージング》《マルチ・チャージング》《スノー・チャージング》を紹介する。
チャージングアーツの特徴

手札やエナを増やすだけなら他のアーツでもできる。が、チャージングアーツの最大の目玉は、アタックフェイズで使えるものが多く存在するというところだ。
相手のアタックフェイズで使うことで、エナ破壊や手札破壊から即座に立て直せる。特に、増やしたエナでそのまま防御アーツを発動するために使うことが多い。相手のエナ破壊の計算を狂わせて、ゲームを立て直していこう。
ルリグデッキの枠を1枠使うが、チャージングアーツと2面以上守れる防御アーツをセットで運用すると考えればさほど気にならないか。エナを増やしづらいデッキや早々にアーツを使いたいデッキで使うことで、ルリグデッキでの防御をスムーズに行うことができるようになる。
ただ、ウィッシュアーツでも同じ動きはできる。エナを増やすことそのものを目的とするかどうかで、採用を検討すると良いだろう。【ブルアカリメンバ】などメインデッキの防御力が高いデッキが、対ショット系デッキへの対策などで採用するケースがあり、メタゲーム次第では輝くアーツだ。
イラストに登場している少女は、恐らく「被害者ちゃん」だ。過去にアーツでひどい目に遭っている女の子。
カードの登場した季節によって装いを変え、エンジョイしている。
ミラクル・チャージング

色:無色
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《無》×0
カードを3枚引くか【エナチャージ3】をする。
収録:WHITE ALT HOPE(WX24-D1-10)
RED ALT AMBITION(WX24-D2-10)
BLUE ALT APPLI(WX24-D3-10)
GREEN ALT WANNA(WX24-D4-10)
BLACK ALT DESIRE(WX24-D5-10)
チャージングアーツの中で最もスタンダードな性能を持つ。アタックフェイズ中に手札がエナを3枚増やせるため、《ドント・ムーブ・オン》などの大型アーツに繋げやすい。
手札かエナのどちらかしか増やせないが、増やせる枚数は最多。エナであれば《マルチ・チャージング》の方が【マルチエナ】を得られるため事実上の上位互換となるため、こちらは手札を増やせる点も活かしていきたい。次のターンの反撃に必要なカードを引いたり、《サーバント #》を探しに行こう。
バカンス・チャージング

色:無色
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《無》×0
あなたのデッキの上からカードを3枚見る。その中からカードを好きな枚数手札に加え、残りをエナゾーンに置く。
収録:loth SELECTOR(WX24-P2-042)
チャージングアーツの中では珍しい、メインフェイズにのみ使えるアーツ。デッキの上から3枚を、手札とエナに振り分けられる。《サーバント #》がエナに行くことを防げるのが特に嬉しく、必要なカードを手札に加え、残りをエナに置けるという柔軟性が魅力だ。
チャージングアーツという観点で見ると、やはりアタックフェイズに使えない点が痛い。「相手のエナ破壊やハンデスに対し、相手のターン中に復帰する」という使い方ができないため、そもそも比較にならない。
ただ、手札とエナを合わせて3枚増やせるアーツは案外ないため、そのために使うのであれば問題ない。早期にアーツを使いたい【夢限】などでは好んで使われているようだ。
イラストでは水着を着てエンジョイしている被害者ちゃんが描かれている。収録弾「loth SELECTOR」の発売が7月だったためだろう。
マルチ・チャージング

色:無色
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《無》×0
【エナチャージ3】をする。このターン、あなたのエナゾーンにあるカードは【マルチエナ】を得る。
収録:REVERSAL SELECTOR(WX24-P3-042)
【エナチャージ3】をしたうえ、エナゾーンの全てのカードに《マルチエナ》を付与するチャージングアーツ。
【マルチエナ】を付与する珍しい効果を持っており、センタールリグと異なる色のアーツが使えるようになる。《ミラクル・チャージング》ではアーツに必要な色のエナがエナゾーンに置かれないということもあるが、こちらは全てが【マルチエナ】になるためその心配は不要だ。また、既にエナゾーンにあるカードも【マルチエナ】を持つのも強みだ。
《今昔之感》は特に相性がよく、手札を捨てることによるエナコストの肩代わりもできるのが嬉しい。他にも、さまざまな大型アーツと組み合わせることで、相手の度肝を抜けるだろう。
エナを増やすという点では強力だが、《ミラクル・チャージング》と異なり手札を選べない点だけ留意したい。
イラストでは被害者ちゃんがハロウィンを楽しんでいる。収録弾「REVERSAL SELECTOR」の発売が10月だったためだろうか。タマや緑子、リメンバはキーセレクションの「ワイルズ」の特典パックでハロウィンの仮装をした経験もある。
スノー・チャージング

色:無色
使用タイミング:アタックフェイズ
コスト:《無》×0
あなたのデッキの上からカードを10枚見る。その中からカードを2枚まで選び、残りをデッキに加えてシャッフルする。この方法で選んだカードを好きな枚数手札に加え、残りをエナゾーンに置く。
収録:FORTH SELECTOR(WX24-P4-037)
デッキの上から10枚見て、うち2枚を手札かエナゾーンに加えるアーツ。
上から10枚という枚数は非常に大きく、《シーク・エンハンス》を超える。そのためほぼ確実に《サーバント #》を手札に加えられるため、相手のアタックフェイズに発動し、ガードにつなげるという使い方が自然だろう。また、エナゾーンにもカードを置けるのがうれしく、他色のアーツを発動するためのエナコストを確保できるのは魅力的だ。
10枚という大きな枚数を見る分、増やせる手札やエナの枚数は2枚と、他のチャージングアーツよりやや劣る。「量より質」のチャージングアーツなので、量が必要であれば他のチャージングアーツを選ぶとよいだろう。
《サーバント #》を加えられる可能性が高いことや、少ない枚数のカードを早々に公開領域に持って来やすいなど、10枚見ることに重きを置くデッキであれば、これを選ぶとよいだろう。
イラストでは被害者ちゃんが雪をエンジョイしている。収録弾「FOURTH SELECTOR」の発売が1月末だったことが関係するのだろう。