メインフェイズで使える赤のアーツのうち、ルリグコモン(ST含む)を紹介する。《正拳突火》《断炎轢断》が該当する。「デッキの上から5枚見て2枚加える」系統のアーツはこちらで別途まとめている。
正拳突火
相手のシグニ1体をバニッシュし、センタールリグと異なる色のエナを3枚焼くことができる。
赤には除去アーツが多くあるが、バニッシュできるシグニのレベルやパワーに制限があるものがほとんど。それらと比較すると、このカードにはそれらの制限が一切ないのが魅力だ。特に、白や緑のシグニをはじめとした、パワーが15000を超えるシグニなどは、赤のシグニやスペルなどでバニッシュしづらい。それらを処理する手段としてちょうどよいだろう。
合わせて、相手のエナを3枚までトラッシュに置ける。「対戦相手のセンタールリグと共通する色を持たない」という成約こそあるが、【ひとえ】の《羅植 モミジ》など、赤以外のデッキに赤のシグニが入るケースは多い。3枚を焼ける可能性は少ないが、1〜2枚なら期待してもいいだろう。前半の効果でバニッシュしたシグニの色が、センタールリグと異なっていた場合、それもトラッシュに置ける。
赤にはライフクロスを直接クラッシュできるアーツが様々あるため、それらが優先的に採用されるケースが多い。ライバルは多いが、このアーツにしかできない役割もあるので、頭の片隅に入れておこう。
断炎轢断
ライフクロスをクラッシュする、非常にシンプルな1枚。
シンプルにライフクロスをクラッシュする。防ぐ手段はほぼなく、問答無用で1点バーン。クラッシュしたライフクロスにライフバーストがあれば、もちろん発動する。非常にシンプルな1枚だ。
メインフェイズにライフクロスをクラッシュするため、ライフバーストの被害を抑えられるのがポイント。「相手のシグニを2体ダウンする」などのライフバーストをクラッシュできれば儲けものだ。「次に受けるダメージを無効にする」や「手札を3枚捨てなければ、そのアタックを無効にする」などのライフバーストは避けられないが、それが見えた前提で動けば良い。
エナコストも赤1と非常に軽く、赤デッキではもちろん、赤エナを採用した赤以外のデッキでも時折出番がある。ライフクロスを直接クラッシュできるアーツは、他に《鏡花炎月》《竜花相搏》などがあり、それぞれ特徴が異なるため、デッキに合ったものを選びたい。
それどころか、3枚全てを採用したデッキも非常に多く、「2止め」系のデッキはこれらをダメージ源としている。更にピースの《真紅の熱線》や《リベレーターズフォース》を使ったり、<プリパラ>シグニを厚く採用して《OPEN DREAM LAND!》までをも盛り込んだりしたデッキも数多い。
「2止め」は専用のルリグを使った【花代爾転】をはじめ、コインを4枚得られる「ママ」「あや」などが根強い人気を誇り、トーナメントシーンでも時折活躍している。果てには「1止め」までも研究されるなど、止め系へ情熱を注ぐプレイヤーは少なくない。
《断炎轢断》はその原点となるアーツ、と評することができるだろう。