色:赤・緑
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《赤》×1《緑》×1
あなたのデッキをシャッフルし一番上のカードをライフクロスに加える。あなたのライフクロス1枚をクラッシュしてもよい。そうした場合、対戦相手のライフクロス1枚をクラッシュする。
収録:FORTH SELECTOR(WX24-P4-005)
効果解説
「FORTH SELECTOR」で登場した赤・緑のアーツ。相手のライフクロスを直接クラッシュできる攻撃的な1枚。
自分のデッキをシャッフルし、デッキの上から1をライフクロスに置く。その後自分のライフクロスを1枚クラッシュすれば、相手のライフクロスも1枚クラッシュできる。《断炎轢断》ほどではないが、非常にシンプルなライフクラッシュアーツ。しかし非常に奥深い1枚だ。
自らのライフクロスをクラッシュするので、運次第だがそのライフバーストが発動すれば、更なるアドバンテージにつながる。《サーバント #》でシグニを回収したり、ドローやエナチャージでアドバンテージを稼いだりできればラッキーだ。
ライフクロスを増やす前にデッキをシャッフルするため、何が埋まるかは運次第だが、《リゲット・バイブル》などを多用し、デッキの中にライフバーストを持つカードを多く残しておく、ということもできる。運次第とはいえ、できることはやっておこう。
最大のポイントは、「ライフクロスを必ずしもクラッシュしなくて良い」という点だ。攻めるアーツとしての運用はもちろん、シンプルに「ライフクロスを1枚増やす」アーツとしても使い分けられる。この使い分けが、《竜花相搏》の強みと評価されている。
このカードが主に採用される赤のデッキは、攻撃的な戦略を取るケースが多い。そんなデッキのターンが多ければ多いほど、相手に押し付ける脅威は大きくなるのは自明だ。
メインデッキだけで相手のライフクロスを十分にクラッシュできていれば、《竜花相搏》で回復し、1ターン長く生き延びた方が結果的に強い、ということもありうる。もちろん、《竜花相搏》でクラッシュして攻めを速くする、という戦略も取れる。1枚で攻めと守りの両面をこなせることこそが、このアーツの強みである。
エナコストが赤1緑1なので、赤単色のデッキには不向き。ただ、【花代】【ユヅキ】【ちより】の操るクラスには、デッキに自然と採用される緑のシグニがいるし、【緑子】【ひとえ】【アン】という緑のルリグを見ても、こちらにも採用されやすい赤シグニがいる。思ったよりデッキに取り込みやすい。
また、「2止め」をはじめとした速攻系のデッキでも人気だ。基盤として使われやすい「ディソナ」には《バクチク//ディソナ》《ワウルフ//ディソナ》《アイビー//ディソナ》がおり色も合っている。ライフクロスをクラッシュする目的としてはもちろん、いざという時は回復として使えることが、立ち回りのレパートリーを広げている。このカードの登場以降、【花代爾転】をはじめ、さまざまな2止め、果てには「1止め」が跋扈した。
使い勝手の良いライフクラッシュアーツではあるが、エナコストは消して軽いわけではない。クラッシュしたライフクロスは自分のエナゾーンに置かれるため、1エナの消費で済む。また、盤面や手札への干渉をしないので、他のカードでのフォローは必要になる。
「ただライフクロスをクラッシュするためのアーツ」と捉えるのではなく、回復目的として使うのも大切。総じて、止めや速攻デッキに深みを与えた1枚だ。