色:黒
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《黒》×1 《無》×1
以下の3つから2つまで選ぶ。
①あなたのトラッシュからあなたのセンタールリグと共通する色を持つシグニを2枚まで対象とし、それらを手札に加える。
②対戦相手のシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それのパワーを-20000する。
③対戦相手のデッキの上からカードを10枚トラッシュに置く。
収録:RECOLLECT SELECTOR(WX24-P1-009)
効果解説
「リコレクトセレクター」に収録された黒のアーツ。
伝統の「マイアズマ」シリーズのアーツで、黒が得意とする戦術が詰まった1枚。
①のモードは、トラッシュから自分のセンタールリグと同じ色のシグニを2枚まで手札に加えられる。
センタールリグと同じ色のアーツしか加えられないものの、大抵は主力シグニが属する色なので、それらを回収することが多いだろう。特に手札破壊からの立て直しに優秀で、②③のモードと組み合わせることで、劣勢を覆すことが可能だ。
②のモードはシグニ1体のパワーをマイナス20000できる。
20000という値はアーツでは非常に高く、ダウンした《コードハート リメンバ//メモリア》など、処理に難儀するシグニもあっさり除去できる。パワーマイナスなので「能力ではバニッシュされない」「バニッシュされる代わりに〜」などの除去耐性も貫通できるのが嬉しい。絆を結んだ《秤アツコ》など、厄介なシグニはこれで溶かしてしまおう。
③のモードは相手のデッキの10枚落とし。
リフレッシュできればトラッシュを無力化したり、ライフクロスをエナに置くことなく1枚減らせるため、相手のデッキの枚数によっては狙っていきたいところだ。相手が青ルリグなど、ドローを多用するデッキであれば、いつの間にか10枚以下になっていることもあるので、使うタイミングは見極めていこう。もちろん、デッキ破壊を主な戦術にしたデッキでは相性抜群。
評価
どのモードもシーンを選ばず使いやすく、特に①のモードの人気が高い。黒デッキではもちろん、黒を出張採用した他の色のデッキでも出番が多く、【青赤黒ピルルク】や【ひとえ】【あきら】など、環境トップ勢がこぞって採用している。そして、パートナーシグニを回収することがほとんどだ。
また、③の10枚落としはリフレッシュに入れないタイミングでも使うことがある。いつ、どのタイミングで10枚落としても結局は同じなので、今のうちに落としておいて、後のターンでリフレッシュ、という運用も可能だ。
他色デッキでは《アズール・ウィッシュ》などのエナコスト軽減に使えなかったり、エナに黒カードが置けなかったことで、リコレクト4を阻害してしまうリスクもあるが、それでも得られるリターンのほうがはるかに大きい。
黒デッキでなくとも活躍の機会はかなり多く、持っておけば攻めのバリエーションが広がるアーツだ。
「マイアズマ」は「瘴気」「悪い空気」のこと。
オールスター11弾の《フォーカラー・マイアズマ》が初出で、《フーリッシュ・マイアズマ》や《フォーカラー・マイオーラ》、ピースの《マイアズマ・ラビリンス》など、派生したカードが多く登場。トーナメントシーンでも数多く採用され、黒の強力なアーツを象徴する名前になっている。
初代マイアズマの《フォーカラー・マイアズマ》が「パワーマイナス、シグニ蘇生、シグニ回収、デッキ破壊」だったことから、後発のマイアズマシリーズもこれらにちなんだ効果を持つことが多い。モードが3つしかないのは《ダーク・マイアズマ》が初めて。