色:緑
使用タイミング:メインフェイズ
コスト:《緑》×1《無》×1

以下の3つから2つまで選ぶ。
①【エナチャージ3】
②あなたのエナゾーンからシグニを3枚まで選び、それらを場に出す。次の対戦相手のターン終了時まで、あなたのすべてのシグニのパワーを+5000する。
③次のあなたのアタックフェイズ開始時、あなたのシグニ1体を対象とし、ターン終了時まで、それは【Sランサー】を得る。

収録:RECOLLECT SELECTOR(WX24-P1-007)

効果解説

「リコレクトセレクター」に収録された緑のアーツ。
ランサーやエナチャージといった緑らしい能力が揃う。読みは「ジャイアントナックル」。

①のモードでは【エナチャージ3】を行う。コストで2エナ支払うため、差し引き1エナ増やせる。
エナの入れ替えとして使ったり、エナチャージをトリガーに発動する能力につなげたりと、シンプルながら役割は多い。緑のカードはエナゾーンからの回収も得意なうえ、②のモードにそのまま続けることも可能だ。

②のモードはエナゾーンからのシグニの展開。使用コストと含めてエナを多く失うが、手札破壊などから戦線を復帰できる。場に出した際の出現時能力も発動するうえ、場に出すシグニの制限もないのは嬉しい。
またシグニを場に出した後、自分のすべてのシグニのパワーを、次の対戦相手の終了時までプラス5000できる。プラス5000という値は非常に大きく、《全力疾走》を発動する前から場にいたシグニのパワーも上昇するため、特に序盤で使えば除去されづらい壁としてライフクロスを守ってくれるだろう。無論、後半に使っても強力だ。

③のモードはアタックフェイズ開始時に、シグニ1体に【Sランサー】を付与できる。②のモードでのパワー上昇も相まって、ほぼ間違いなくライフクロスを攻められる。【Sランサー】であることからトドメの一撃にも使えるのもポイントだ。
【Sランサー】は、《全力疾走》を使った際に場にいるシグニに付与するのではなく、アタックフェイズ開始時に場にいるシグニに付与する点がポイントだ。メインフェイズで場を整えてから、アタックフェイズ開始時に【Sランサー】を付与できるため、柔軟性が非常に高い。

評価

特に②のモードの使い方が需要で、プラス5000を防御的に運用することで、デッキの耐久力を底上げできる。
パワー3000のレベル1シグニでも、プラス5000すれば8000となり、《コードアート Sイハンキ》などの「3000or5000以下バニッシュ」を寄せ付けなくなる。最序盤に場に出るシグニではなかなか処理できなくなるパワーになるので、これでライフクロスを守り、相手の攻めを狂わせるような運用を狙ってもいいだろう。
他にも、中盤以降に使ってレベル3シグニのパワーを特大にしたり、エナゾーンに溜めておいた《幻獣 テングザル》などを呼び寄せてダウン耐性を付与してトドメを刺すなど、使用目的は多岐にわたる。無論、①も③も使い勝手はかなり良く、特にエナゾーンを始めとした場の状況で、選ぶべきモードは変わっていく。
【緑子】を筆頭に、緑デッキではこのアーツを使いこなせるかどうかが非常に重要だ。採用するのであれば、固定観念にとらわれない、柔軟なプレイを心がけていこう。

四字熟語にカタカナのルビを振るのはウィクロスの伝統。
「ジャイアントナックル」は直訳すれば「巨大な拳」。パワフルな緑子らしい名前と効果だ。