WIXOSSBOXは6月21日で5周年を迎えました。これを記念し、ディーヴァセレクションのトーナメントシーンで多数の実績を残すしみずき選手、シロネコ選手の2人が、WIXOSSBOXのインタビューに応じました。デッキの見方やあのデッキの誕生秘話、これからのウィクロスコンテンツの盛り上がりなどを、幅広く語っていただきました。ここでしか読めないトッププレイヤーの裏話を、たっぷりお届けします(5月22日・リモートにて取材)
プレイヤープロフィル
しみずき
ウィクロス歴9年。夢限少女杯ベスト16、ディーヴァグランプリ1st4位。2017年第3回世界大会準優勝など実績多数。ウィクロスアカデミーや遊々亭などで執筆のほか、現在は白窓の部屋「染月杯」を運営し、ウィクロスの普及に全力を尽くす。
「思い描いた通りに勝つ」を信条に、確固たる理論に基づいたデッキを多く使う。ショット系デッキの扱いに長けており、【ダッシュヒラナ】【不穏レイナナシ】など、ディーセレにもその基盤を定着させた。東海地方在住。《アイン=ダガ》に思い出がある。
シロネコ
ウィクロス歴9年。夢限少女杯優勝など実績多数。ウィクロスアカデミーで執筆のほか、しみずき選手と「染月杯」を共に運営。
メジャールリグからマイナールリグまで多数のデッキを生み出し、どれもバランスの良いデッキとなっているため、特に初心者に愛用される。【キーセレウリス】のほか【匠ウリス】【ワルエンレイラ】【ワルエンタマ】など、キーセレクション終盤期は「シロネコ印」のデッキが多く入賞していた。関東地方在住。「OSICA」全国6位の実績を持つ。
からばこ(取材進行)
ウィクロス歴7年。WIXOSSBOX管理人。ウィクロスアカデミーや遊々亭で執筆し、主にインタビューやカバレージを担当する。
文章執筆歴は今年で16年、プロとして9年目。本業では取材や編集を筆頭に、ウェブサイト運営や設計などを経験し、好きが高じてWIXOSSBOXの運営を始めた。好評であれば他のプレイヤーも取材したいと画策中。関東地方在住。
強豪プレイヤーも愛用「WIXOSSBOX」は5周年!
WIXOSSBOXは5周年を迎えました。お二人にも長く使っていたただいていますが、オープン当時の印象や、ここまでの使い勝手などいかがでしょうか?
オープン当時は「ウィクロス速報」「エルドラ速報」など、他にもまとめサイトがあったので、そのうちの一つかなと思っていました。
ただ時間が経つに連れて、バナーがおやすみルリグになったり、とにかくコンスタントに更新され続けるので、「便利なサイトだし、ちょっと一段階違うな」と感じるようになりましたね。
今は、真剣にウィクロスをやるのであれば、絶対に知っておかないといけないサイトという位置づけです。なくてはなりません。
オープン当時は自分のことしか信用していなかったので、あまり情報収集に重きを置いていませんでした。それがディーセレになって、デッキの選択肢が増えるに連れ、自分の力だけじゃなくて、大会の結果や他の人のデッキなど色々な情報に目を向けなきゃと思ったので、それ以降は重宝しています。毎週更新されているのがいいですね。
それに加えて、僕みたいに色々なルリグを使うプレイヤーにとっては、「結果を残して、WIXOSSBOXに載る」のが楽しみの一つです。「載せてやったぞ!」みたいな。
「WIXOSSBOXに載せられました!」という声をいただけるようになったのは嬉しかったです。
セレモニーの優勝、入賞に付加価値が増えましたよね。
ツイッターからの引用で載っているので、画像を押すと一度ツイッターに飛ばされるのが気になるなと。シームレスに、ブラウザ内で完結するとより嬉しいです。
次の改善課題に入れておきますね。昔はデッキレシピを一つひとつ、私が目で見て文字起こししていたんですが、費用対効果があまりにも悪くて打ち切った経緯があります。「デッキを文字起こししてほしい」という要望はいただきますが、私があと10人いれば……。
環境調査にお役立ち!
どのような目的でサイトを使っていますか?
自分が組んだことのないルリグでデッキを組むときは、似た毛色のルリグがどのような構築になっているかを見ます。アシストルリグについては、自分の中ではこれで十分だと思っても、環境と比べて防御面数が多すぎたり少なすぎたりすることもあるので、ズレていないかを見ますね。
どこで何が流行しているかの調査に使います。東京のディーヴァグランプリなら東京を、大阪のグランプリなら関西のセレモニー事情を知るというような、地域に根づいた環境調査ですね。
もう一つはデッキ構築のアイディアです。自分が思いついていない強いギミックがあったりします。今強くなくても、今後化けるだろうアイディアがあったりするので、それを探す目的で使ったりもします。
DISSONANCE DIVA環境で《アンバランス・ダンス》と《羅星姫 リーブラー》のギミックを採用した《炎妖舞 花代・惨》デッキを見つけたことがあります。《羅星姫 リーブラー》でバニッシュをトラッシュに置き換えてエナを絞る戦略でしょう。それを知っていたから、CONCORD DIVAで《幻水姫 アキノ//ディソナ》が出た時に「《羅星姫 リーブラー》と《アンバランス・ダンス》のコンボがあったなあ」と思い出し、いわゆる「アキノアンバランス」がパッと思いつくわけです。
知識を持っておくと、シームレスに次のデッキのアイディアにつながります。
WIXOSSBOXがあって便利だった、役に立ったことはありますか?
検索ウィンドウでプレイヤーの名前を入れても、入賞実績が出るのは便利です。直近で誰が何を使っていたか調べられますからね。
ツイッターだと、その人のページに行って、メディア欄を見て、ソーシャルゲームのスクリーンショットの山をかいくぐらないといけませんが、WIXOSSBOXだと一発です。だからハンドルネームを頻繁に変えるのはやめてほしい!
お店単位で調べられるのもいいですよね。
お店のアカウントからでも調べられますが、他のタイトルの買取情報や大会結果の画像も多いですから大変です。WIXOSSBOXだと直接調べられます。
やっぱりルリグ単位で調べるのが一番便利ですね。過去の構築を見たり、とか。誰が一番人気なんですか?
ヒラナですね。登場が早いし、ルリグ一覧でも一番上にいますし。その辺りも調べてみたいです。
「ダッシュヒラナ」「不穏レイ」誕生秘話
ルリグの流行を捉えてデッキを組まれているかと思いますが、ご自身が生み出したディーセレのデッキや基盤はありますか?
【白単アキノ】と言いたいですが、実は「白単」は、ばぐ選手のゆかゆかを参考にしました。あれを見て「センターアキノがいいな」ってなったので、これは彼のアイディアですね。
僕としては【一覇ヒラナ】でしょうか。今で言う【ダッシュヒラナ】の前の基盤です。《一覇一絡》と《頂点へ一歩 ヒラナ》で、長いレンジから仕留める。あれは自信作です。
アシストルリグは《マキナスマッシュ》と《みこみこ☆ずばしゃーん》でした。当時の環境トップだった【原子デウス】のピースが《M.G.D》から《Garden of Singurality》になったので、《みこみこ☆ずばしゃーん》でサーバントをハンデスしながら、《羅原姫 H2O》をデッキの底に送り込むのが強力でした。
《Garden of Singurality》も超えたい、ということで生まれたのが【ダッシュヒラナ】でしょうね。
僕にとってはその【ダッシュヒラナ】です。
【一覇ヒラナ】のアシストルリグを《たま・おーら》《レイ*無我斬》にして、メインデッキに《大装 ハルバード》や《轟炎 フレイスロ団長》も採用して、かなり長いレンジのワンショットが実現しました。
シロネコの【一覇ヒラナ】からアイディアをいただいたのもありますが、ショットデッキは誕生し得ないと言われていたディーセレに、再現性の高いショットデッキを持ち込めたという点で、自信作ですね。
みこみこ、マキナをアシストルリグに置いた構成が流行しましたよね?2022年末の夢限少女杯本戦では、タマとレイの方をちょこちょこ見かけましたけど。
ディーヴァグランプリ2ndが終わった頃に遊々亭で記事を公開しましたが、WIXOSSBOXに上がってきたのはずっとみこみこでした。僕の記事は読まれてないのかなあ、って悲しくなりましたけど、それ以上に僕たちの評価と、世間の評価が乖離しすぎていたデッキですね。
僕にとっては、デウスやエクス以上に対戦したくないデッキでした。
夢限少女杯では対策する必要があるデッキとして最上位プレイヤーに認知されていましたし、本戦で使ったプレイヤーもいたので、そこは嬉しかったです。
「不穏レイ」(《不穏☆FU☆ON!!》《レイ*月華》《レイ*無我斬》で一気にハンデスするギミック)もダッシュヒラナの系統ですね。
「不穏レイ」は「確実に相手を仕留める」
これらのデッキや基盤は、どのような発想から生み出されたものなのでしょう。
ディーセレは結局サーバントが引けないゲームだと思っていて、それ以上に「相手より先に止めを刺せば勝てる」ゲームです。防御や受けを考えるのも大切ですが、僕は「確実に相手を仕留める」ことをとても大切にしています。
先に勝てばサーバントが引けなくても大丈夫ですし、もっと根底の部分は、自分が下ブレても押し切れるようにデッキを組んでいます。
「不穏レイ」のパッケージはそれに基づいています。「自分がサーバントを引けていなくても、相手も引けないし捨てされるから問題ないよね」「相手に外部打点(リフレッシュやライフクロスのクラッシュ)がなければ、こっちは《ナナシ 其ノ参ノ禍》などのリフレッシュで1点多く削れるから勝てるよね」という考え方ですね。
《不穏☆FU☆ON!!》を見た時に「《レイ*無我斬》と合わせられないかな?」とひらめきました。
ハンデスデッキと対戦して、たまに2ターン目にフルハンデスされたことはありませんか?《RANDOM BAD》のライフバーストが連発したり、《蒼魔 マノミン》が大量に降ってきたりした時です。それがとてもつらかったので、「もしこの状況を意図的に生み出せるなら、とても強いのでは?」という考え方が根底にありました。
《レイ*無我斬》については【ダッシュヒラナ】での経験が活きましたね。
【ダッシュヒラナ】では、防御ではない《レイ*無我斬》をアシストに置いても全然戦えました。ダメージレースを制すれば勝てますし、ハンデスで相手の攻撃が鈍ると実質防御になり、対戦相手に上ブレを強要するギミックです。
こちらの防御を減らしてでもやる価値はあるなと判断して、形にして、色々調整し、ディーヴァグランプリ5thに持ち込みました。
DISSONANCE DIVA時代から《レイ*無我斬》採用の花代を使う友人がいて、強さは身にしみていました。ただ、セレモニーやグランプリに持ち込めるまで、自分の中で昇華できなかったんですよね。
地元でウィクロスを始めたデュエル・マスターズ勢が何人もいます。GP後に「不穏レイ」の話をしたら「僕が思いついても『賢者デッキだよなあ』って、使うのを思いとどまってしまいますね」って言われましたね。
形にできれば強いけれど、形に持っていけないし、そもそも大会に持っていこうとしないこともあるでしょう。でも僕の中では、これまで積んできたノウハウや経験、そして何より「これは絶対に強い!」という自信がありました。
最終的に自分を信じられるか、でしょうね。
調整の舞台裏は「人前にお出しできない」
お二人は普段から、対戦やデッキ調整を一緒にされていると伺いましたが、ディーヴァグランプリ5th前はどのような舞台裏が合ったんですか?
対戦中はひどいですよ。罵詈雑言の嵐です。
暴言ばっかりだよね。「ライフバーストめくり過ぎじゃ!」「もう止まらないねー」なんて言いながら。
おおよそ人前に出せるものではないですねえ。
ディーヴァグランプリ5thの話をすると、その時の環境で流行しているデッキを5つほど出しました。当時の花代、ユキ、みこみこ。新弾からナナシとピルルクが仮想敵になり、そのサンプルデッキをWIXOSSBOXで組みます。
その5つに対して、一番勝ちの期待値が高いのはどのデッキだろうと、お互いの「意欲作」をぶつけていきます。そこで生き残ったのを、他の友人との対戦で試したり、最新のセレモニーの結果を加味しながら、最終的に選んでいきました。2ndではそれが【白単アキノ】でしたね。
今回の「不穏レイ」ギミックは、最初の方から頭一つ強かったんです。花代でやっていたんですが、《ナナシ 其ノ参ノ禍》《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》が発表されて、「これはナナシだ」と決まりました。当初のアシストはLIONでしたね。
メインデッキに《翠魔姫 バン//ディソナ》を絶対に入れたかったし、《MC.LION-DISRESPECT》のための白エナがノイズになっていました。LIONだと《幻怪姫 ドーナ//ディソナ》での連続ルリグアタックが止まらないので、ダメージを防げる《メル=インビシブル》になりました。
この環境で「アタックした時〜」の能力を持つのが《羅菌姫 ミコオシ//ディソナ》くらいしかいなかったので。対みこみこでは《みこみこ親衛隊》で手札がないので、大丈夫でしょ!と割り切りました。
《レイ*無我斬》でレベル2リミット6を作れるので、レベル2を増やして《MC.LION-DIG》で拾って、レベル2シグニを3面並べた盤面を作るのが僕の美学ですが、今回はシロネコに譲りました。
その美学を汲みはしたんですが、ディソナのレベル2って要求がいないんですよね。《中装 デウス//メモリア》がいればよかったんですが。レベル2を3体並べて《ブラック・オーラ》でもいいんですけれど。
それだと花代に勝てない、ということがわかりました。
花代は他のデッキより重視していて、花代に勝つためには3面要求を保ちつつ、手札を奪いきって仕留めるなければならないので、要求できるカードがないとダメでした。
だから《幻竜 カルカロ//ディソナ》《幻獣 ワウルフ//ディソナ》《コードメイズ ムジカ//ディソナ》のような要求になるシグニを、大量に入れています。
LINEで真面目にやり取りして、対戦中は暴言ばっかりですね。お互いがお互いをよくわかった上で対戦するので、ひどいものです。
「ウトゥルスノヴァ」の原点は「出たらかっこいい!」
シロネコ選手が夢限少女杯本戦で使った【ウトゥルスノヴァ】はどうやって生まれたんですか?
いやもう、《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》を使いたかったんですよ。出たらかっこいいじゃないですか。パワー15000のシグニで、2色で、場に出すのに2枚もカードが必要で……。公開された瞬間「これ使いてえ!」って真っ先に思いましたね。変わったカードを使いたい病なんですよ、僕は。
で、みんなが「リメンバで使おう」「《羅星 アンチラ》でデッキトップに《融合の儀 タウィル//メモリア》を乗せよう」って言う中で、僕はセンタールリグをざっと見て「《運鳴 ノヴァ》で《融合の儀 タウィル//メモリア》を乗せたらかっこいいじゃん」と思って、発売直後に作ってみたんですよ。
夢限少女杯の予選期間も残り1か月くらいの時期で、参加権利についても内定が見えてきたので、ちょっとセレモニーに持ちこんでみたら、「なんか強かった」んです。本当に「なんか強い」「やたら勝つな」デッキでした。
理由を考えてみたら、やっぱりパワー15000が強かったなって。当時の環境で《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》をメインデッキで処理できたのが、《羅星姫 ミュウ//メモリア》と《幻光蟲 ヘイケ》くらいです。《幻光蟲 ヘイケ》は《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》にも刺さりますが、それ以上に《羅原姫 H2O》も処理しやすくなって、環境に噛み合っていたこともあったんでしょう。でも、「なんか強いな」っていうデッキでした。
【ウトゥルスノヴァ】は偶然の産物ですけれど、やっぱり「かっこいいことしたい!」から生まれました。理論もへったくれもなくて、ただ「かっこいい」でした。実際にデッキを作って、対戦してみて、「ここが強い」「意外とやれるな」って。色々なデッキの試行回数がすごいですよ、僕は。
相当な数のトライアンドエラーがありますよね。表に出さずにボツにしたデッキは山ほどありますよ。
ボツ案で思い出深いデッキはありますか?
《幻蟲姫 アロス・ピルルク//メモリア》を採用した《武踊の記憶 リル》デッキですね。
《羅植 ヒヤシンス》や《蒼魔 スキュラ》などの手札コストを《幻蟲姫 アロス・ピルルク//メモリア》でごまかしながら、ハンデスもできるというのがコンセプトです。大型シグニは《羅星姫 カーニバル//メモリア》で《サーバント ZERO》にして処理するというギミックもありました。
そのデッキをセレモニーで使ったんですが、ハンデスデッキとの対戦で、レベル2の時点で《幻蟲姫 アロス・ピルルク//メモリア》2枚が手札から捨てられ、ライフクロスから残る2枚が出てきまして。回収するギミックが入ってなかったので、「申し訳ございません」ってその場で降参しました。後ろで見ていたしみずきに「よく持ち込んだな!」って大爆笑されましたよ。
あとはレイラですか。《羅輝石 ロイヤルブルー》のライフバースト(ルリグとシグニ1体を凍結する)で沈黙しましたね……。
他にもクラス統一デッキはたくさんありますね。宇宙軸とか、宝石軸エルドラとか。自分で使うこともあれば、友人に案を送って、「ダメだったよ」って負けて帰ってきたり。
最近は「不穏レイ」を採用した花代だったり、普通のみこみこだったりがボツ案です。ボツといっても普通に強いので、セレモニーでも戦えるとは思いますね。
やっぱり試行回数は大切です。特にディーセレはライフバーストなどが勝敗に大きく絡むので、1試合2試合ではわからないことが多いんですよ。
たくさん試合をすると、ある程度脳内でシミュレーションができるようになるので、とりあえずでいいからデッキを作って、回してみます。
一人で対戦することは増えました。いわゆる「繭ごっこ」ですね。
ディソナメルを組んだときは、当時はサシェが強かったので、それと先攻後攻入れ替えながら、10戦くらいして「アシストルリグのマキナは《マキナスマッシュ》より《マキナリペア》だよなあ」とわかったりしました。
絶妙な感覚は、対戦をしないとわかりませんね。
試行回数を重ね、運の要素をある程度差し引いてから判断したいですよね。
漫画『ブルーロック』に「運は落ちる場所にいる者にしか舞い降りない」という言葉がありますね。
一試合、その瞬間だけのものを運だと決めつけるのは、早計だなと。
ディーヴァグランプリや大型大会は、まず優勝する資格を持っているかです。
一定のデッキを持ち込み、一定のプレイングを見に付けたプレイヤーが、優勝争いに参加する資格があるんです。その土俵に立つのは、ディーセレでは意外と簡単で、そこから勝率を数%でも高めるのが実力で、努力です。一生懸命頑張っても数%しか上がらないんですが、それでも得られるものはたくさんあります。
土俵にたどり着いたら、後は祈るだけでもありますけれど。
新しいカードの評価のコツは?
新しいシグニやピースを見た時、特徴をどのように捉えてデッキの方向性を考えたり、既存のカードプールとつなげていくのでしょう。
夢限少女杯優勝後に公式コラムで書きましたが、そのカードの「できること」「できないこと」を洗い出していきます。
例えばSRシグニであればデッキの主役になりますよね。それと各種ルリグをあわせていく。これは【ウトゥルスノヴァ】の時もやったことです。
着目する点は、「このシグニは要求に絡む、攻めのシグニ」「このシグニはターンを伸ばせる、守りのシグニ」のどちらかです。攻めのシグニならそのシグニで攻めて、逆にアシストルリグは防御で固める。守りのシグニなら、ピースやアシストルリグで要求していく感じです。
それでデッキを作って、試して、後は枚数配分を整えていきます。
SRシグニが出たら、どのルリグと相性がいいか総当たりしますね。実戦に耐えうるかは、やはり試してからです。
カードプールとつなげるのであれば、前も話したように《羅星姫 リーブラー》と《アンバランス・ダンス》を覚えておくと《幻水姫 アキノ//ディソナ》につながりますね。
カード単位以外にも、ギミック単位で考える場合もあります。例えば《幻獣姫 LOVIT//ディソナ》と《エクスクロスファイア》のパッケージは、《ゼノ・クラスタ》を絡ませずに相手のエナを焼けるギミックがあります。これはどのルリグと相性が良いのか、という考え方です。
新規のセンタールリグの能力はどう見ていましたか?
「このルリグ、〇〇っぽいよね」から考え始めて、同じ方向で組んでみて、「ここが足りない」「これが得意」というのを洗い出して行きます。
《王手へ一歩 ヒラナ》はとてもいい例です。ディソナヒラナはどう頑張っても、3ターン目で止めは刺せませんし、あまり前に寄せすぎると《頂点へ一歩 ヒラナ》に劣ってしまう。だから4ターン目以降を見越した構築にしないといけないね、という考え方です。
シグニと同じで、何ができるか、できないかというのはしっかり見ます。
ディソナのセンタールリグはより顕著で、各種能力が「場の全てがディソナシグニであれば発動」なら、非ディソナをデッキに入れるのは汚いですし、2体以下でいいなら非ディソナも採用できるね、という考え方です。
できること、できないことの把握は大切です。
「そのセンタールリグ、別のアレでいいよね」は防ぎたいですね。理由を言えるのであればいいんですけれど。
ディーセレは能力の幅が狭いので、ある程度似た能力になるのは仕方ありません。
それでも差別点や、そのルリグを使う理由をしっかり見出してあげたいですね。
「好きなルリグで勝つ」心構えとは?
「好きなルリグで勝ちたい」「好きなルリグが環境外で難しい」というプレイヤーも多くいると思います。この悩みにどう答えますか?
まずは、全てのデッキに勝とうとしないことですね。ピンポイントで刺しに行きましょう。
そもそも1回セレモニーに出て、1回で優勝しようというのが無理な話です。たくさんセレモニーに出るのは当然として、その時々の環境をよく分析し、しっかりと刺しにいくことです。
出た大会の環境に、自分のデッキがしっかり刺されば勝てます。マッチ運もあるとはいえ、環境を理解して刺しにいくのは大切ですよ。その環境に対して、自分の使いたいルリグが合う合わないはまた別の話ですが、合わせにいくのは大切です。ダメならば別の日にまたリトライですね。
同じことを言おうと思っていました。
好きなルリグで勝ちたいというのは一種の縛りプレイです。
ポケモンで「虫タイプ統一縛り」のような実況動画があると思いますが、あれはそのゲームのことを熟知しているからこそクリアできますよね。ジムリーダーのタイプやわざ、レベルはもちろん、果てにはAIの挙動まで覚えて、ようやく達成できるものです。
ウィクロスはそれより難しいでしょう。相手はAIではなく現実の人間で、しかも縛りも何もしない、鬼神のようなプレイヤーと対戦することもある。普通に勝つよりとても大変だということは伝えたいですね。
以前《まほまほ☆さ〜ん》を使っていた時は、とにかく環境に刺しに行きましたね。【原子デウス】は徹底的に勝てるように構築し、【チームエクス】は切る。全てのアシストルリグを覚えて、1エナまで徹底して見ながら戦っていました。
大変でしたが、入賞できたときの喜びはひとしおです。
ウィクロスの楽しみ方は3段階あると思っています。楽しみたい。次はある程度勝ちたい。最後が大型大会で優勝したい。この3つです。デッキは「好きなルリグ」「好きな戦略」から選べます。
「楽しみたい」の段階なら何をやってもいいです。例えばピルルクで速攻をしても、レイラでコントロールしてもいいんです。
次の「ある程度勝ちたい」となると、「ルリグか戦略」のどちらかは諦めなければいけません。ピルルクで速攻はできないし、レイラでコントロールは難しいように、ピルルクを使うならハンデスで、レイラを使うならショット。逆に、ハンデスで勝つならピルルクかみこみこ、ショットならレイラやヒラナ、という風に、どちらかを取ることになります。
優勝したいとなれば、両方とも一番強いものを選ぶことになるでしょう。一番強いルリグで、一番強い戦略です。ディーヴァグランプリとなると、優勝したいのであればそれを選ぶのが大前提、とまで言えるかもしれません。
自分が何を目指すか、ウィクロスでどうなりたいかについては、きちんと自分自信で理解したほうがいいと思います。仮に僕が好きなルリグを使うのであれば、きちんと環境を分析し、しっかりと刺しにいくでしょうね。
デッキを作るにあたってコツはありますか?
まずは3面要求からでしょう。どんな状況でも3面要求する。特に今の環境では重要ですね。
攻め続けていれば相手がいつか倒れます。耐え続けていても、相手は倒れてくれませんから。
3面要求ができるようになったら、そこから環境に合わせて付加価値を与えていきます。《聖天姫 エクシア》を超えられるようにするとか、ハンデス対策を重くするとか。
「何をされても3面要求し続けられるデッキ」を作るのが、最も基礎だと思いますね。
特にディソナ環境では、3面要求に付加価値を与えるのは大切ですね。私もコラムで書きましたが、考え方が同じで安心しました。
夢限少女杯の時は、3面要求し続けられること自体がステータスでした。
今は3面要求に付加価値をつける必要があるので、逆に難しさもあります。
忘れられない、思い出のあのデッキ
お二人がこれまでに作った最も自信のある、もしくは思い入れのあるデッキは何ですか?
オールスター、キーセレクション、ディーヴァセレクション問わず、教えてください。
【2止めウムル】(※)ですね。
再現性が高くて、ライフクロスを先攻2ターン目で6枚クラッシュできる意味不明な挙動が、非常に安定してできるのが最高でした。《メンダコギロチン》が登場する前だったので、良いデッキでしたよ。
ショットデッキやコンボデッキを考えていると、最後の1ピースが埋まったときの快感は計り知れません。僕にとってのそれが1コインウムル(《奏世の鍵主 ウムル=エット》)でしたね。
もともと《ロスト・テクノロジー》をたくさん撃ちたいという発想があって、コインウムルが登場して「できちゃった!」みたいな。「とんでもねぇデッキを作っちまったかも……」ですよ。
(※)2止めウムル=2019年春ごろに登場したオールスターのウムルデッキ。2ターン目で《ロスト・テクノロジー》を3回発動し、相手のライフクロス6枚クラッシュし、対戦相手が倒れるまで3面要求を続けるデッキ。「ライフクロスは7枚」というウィクロスの既成概念を過去のものにしたショットデッキの一種。詳細はこちらで。
しみずきの「俺、ウィクロス人生の大半を、テキストが書いていないルリグと過ごしてきた」って名言が大好きですよ。2止めアン(※)じゃないんだね。
2止めデッキ(※)を使いすぎて、センタールリグにテキストが書いていないのが当たり前でした。
(※)2止めデッキ=オールスターフォーマットでは多くの場合、ディーセレのレベル3ルリグに該当する最終レベルが4や5だが、あえてレベル2で止めることで、アーツやキーカードを(ディーセレのピース・アシストルリグに該当する)、4や5までグロウするデッキより多く採用できる。相手がレベル4や5で本調子を発揮する前に速攻で勝利するデッキを「2止めデッキ」などと呼び、しみずき選手は止め系デッキの名手の1人だった。
「2止めアン」も同様で、センタールリグがレベル2以下である限り、場の<美巧>の全てのシグニが相手の効果を一切受けなくなる《水流の打落 マーライ》(現在は使用禁止カード)をエースに戦うデッキ。
しみずきと違って僕は、与えられたカードを与えられたようにしか組めません。その代わり、教科書に載るようなお手本のようなデッキを作るのは得意です。
その中でも、やっぱり【キーセレウリス】(※)は思い入れ深いですね。レベル2でパワー7000、能力を持たない《幻竜 スワード》がエースでした。
(※)キーセレウリス=2019年4月に登場したキーセレのデッキ。《魅惑の冥者 ハナレ》で相手のシグニを除去しながら、自分は高パワーの《幻竜 スワード》を並べて戦う、ディーセレの「アシストルリグで除去し、能力を持たないシグニで戦う」に近い戦術を取る。当時のメインデッキではパワー7000の《幻竜 スワード》を処理するのが非常に困難で、パワーの高さの重要性を広く認知させた。
デッキが非常に安く、構築済みデッキ「ブラックウリス」に、ルリグレアアーツ《リーサル・ブラック》とストレージのカードを少々買い足すだけで、本格的なデッキが構築できた点が魅力的だった。詳細はこちら。
あれは画期的だったね。《羅星 イーグラ》で《幻竜 スワード》を処理してたのを覚えています。
現在はホビージャパンにいるmasterさんがプレイヤーだった頃、一緒にチーム戦に出ることになった時、彼に「カードとカードのつながりを考えてデッキを作るんだ」と言われました。
それが僕の中でも金言になっていて、キーセレウリスの《幻竜 スワード》採用はまさにそれです。環境的にもパワー7000が処理されなかったので盤面が硬くなるし、除去はキーが担ってくれる。彼の言葉がなければ、このデッキは生まれなかったと思いますね。
とにかくmasterさんが作るデッキは美しいんですよ。
彼が作るデッキは、見るたびに嫉妬しちゃいますよ。「美しすぎる……」って声が漏れちゃいます。
からばこさんは思い入れがあるデッキはありますか?
私はやっぱり【ピルルクAPEX】(※)が忘れられませんね。
ウィクロスを始めて最初に使ったデッキで、試行錯誤しながら細かい枚数を整えていって、初めてセレモニー(当時はウィクロスパーティースペシャル)で上位入賞した時は、もう本当に嬉しかったです。
最終的に遊々亭などで発信されている構築に近くなったのですが、1枚1枚に採用理由と枚数を決めて、自分で選んでいきましたから。今もどこかで、【ピルルクAPEX】と戦った日々の面影を追い続けています。忘れられません。
(※)ピルルクAPEX=2016年8月に登場したオールスターのデッキ。エクシード2でトラッシュのスペルを発動する《コード・ピルルク APEX》の能力を軸に、《FREEZE》《THREE OUT》といった優秀なスペルで制圧していく。エクシードはアタックフェイズにも発動できたため、当時としては圧倒的な防御力と攻撃力を持つデッキで、【植物緑子】と共に環境トップで肩を並べた。
今のウィクロスプレイヤーは、人のデッキを使うのが主流じゃないですか。一からデッキを作って、大会に持ち込んで勝つのは、ディーセレでも何より楽しいです。
デッキを作るのが一番楽しい。ここは、他人任せにしてはいけないんです。
僕も一生、それは言いますよ。人のデッキを使って、ライフバーストをめくって負けるだけってつまらない。
自分でデッキを作って、あれこれ試行錯誤するのが、僕は本当に楽しいです。
WIXOSSBOXを作ったことは自分でも良かったと思いますし、コミュニティにも一定の貢献はできていると感じています。 ただ、すぐに答えにたどり着けるようになってしまいました。あれこれ自分で考えてデッキを組むのもカードゲームの醍醐味なのに、それを奪っているんじゃないかなと、申し訳なく思う側面もあります。
SNS時代のカードゲームあるあるですよ。「不穏レイ」も強かったですが、もう過去のことです。今はいくらでも対策できますよね。「その先」を常に考えて続けて、目標を決めて取り組んでいきたいですよね。
ウィクロスアカデミー職員室トーク
私も含めてウィクロスアカデミーで共に記事を書いていますが、お二人は執筆の際に心掛けていることはありますか?
誰に向けて書くかはしっかり絞るように意識しています。
初心者にお伝えしたいか、経験者なのか、うまくなりたい人なのか……。大事にしようとは思っていますが、何をすればよいかまだわかっておらず、なかなか実現できているかはわかりません。
何より、最後まで読んでもらえるように頑張って書いています。僕はからばこさんみたいに真面目な物書きの仕事をしているわけではないので、僕にできることは何だろうと考えた時に、やっぱり明るさ、コミカルさみたいなことが浮かびます。
文章に限らず、動画を作る際も、明るくコミカルに、最後までストレスなく楽しんでほしいです。
初心者の人に分かりやすく書くように意識しています。
最近は内容だけでなく、書き方も意識するようになりました。『書く技術・伝える技術』というビジネスライティングに関する本で勉強して、物書きのテクニックについては意識するようにしましたね。遊々亭で書いたナナシやメルの記事は、それを意識して書きました。
遊々亭ではブログとしてのエンタメ要素に加え、カードを買ってもらうための、ビジネスライティングの技術、そして分かりやすさ。様々な要素を融合させて書いています。
私も職業で文章を書いて9年、その前も含めると16年近くになりますが、文章を教わった人たちからは「読者を想定せよ」と、ずっと伝えられてきました。
「3面要求」「盤面強度」といった私たちが何気なく使う言葉も、ウィクロスアカデミーで書くのであれば注釈が必要になるかもしれませんよね。
ちょっと上から目線ですが、アカデミーで記事を書かれる皆さんは、本当に文章が上手になったなとプロとして感じます。てらたかさんは元から自分のスタイルがあるのでさておき、お二人はもちろん、ウルズさん、ウルシハさんもどんどん腕を上げているなあと。書き続けることは大切ですね。
お三方にもどんどん発信してほしいですね。対戦のノウハウをたくさん書いてほしいです。
ウィクロス10年目のこれから〜ユーザーにできることは?
ウィクロスは特にユーザーからの発信が濃密なカードゲームですが、今後更に盛り上がっていくには、どんなことが必要でしょう。
10年目のタイトルですが、もっと跳ねてほしいですよね。
最近ツイッターで「デッキレシピは公式やWIXOSSBOXに載っているけれど、使い方が分からないから、実際に動いている相手に負けないと分からない」という投稿がありました。それは実際その通りで、ウィクロスに限らず他のタイトルも同じだと思いますが、「そりゃそうだろ」で投げてしまってはいけないなと。
最近はウィクロス公式も動画には力を入れていますが、やはり「デッキの使い方」というのは見えにくい部分があります。僕はその点にをうまく言語化していきたいし、動画でも発信したいですよね。
盛り上がりのために必要なことは2つあります。
1つは誰にでもできることで、ウィクロスパーティーやイベントに来た初心者の方には、めちゃくちゃフレンドリーに、今後も続けてほしいと思える、柔らかい態度を取ってほしいです。SNSの使い方も含めて、新規参入した人に「ウィクロスあったけえな」と感じてほしいですね。
もう1つ、コアにやっている勢にやってほしいのが、やはり情報発信です。特に動画コンテンツの発展は必須で、僕も「染月杯」の動画を始めました。
発展させるための動画には3つのステップが必要です。1つはウィクロスを知ってもらう動画。これは僕たちでは難しいので、公式さんがインフルエンサーに案件を送ったりコラボしたりして、他タイトルのプレイヤーに届けます。
我々が必要なのはその次と次のステップで、受け皿をどれだけ作っていけるか。「対戦していて面白そう」「もっと沼にハマりたい」という2つのステップは、我々プレイヤーが作れる部分。そこを色々な人にやってほしいですね。
最初のステップは公式に頑張ってもらうとして、僕たちはウィクロスを知った人を掴んで離さないようにしたいです。相互に発展するためにも、公式が動画を作る人に何らかの形でサポートしたり、公式アカウントで拡散するなど、動画投稿者を応援する仕組みがほしいです。
動画の発展は必要だとは思いますが、今の私にできることは何より、WIXOSSBOXを続けていくことかなと。
「公式サイトに丁寧なデッキがたくさん載っているのが便利」という声はよく聞きます。
実際の場でも、動画でもツイッターでも、来てもらった人が楽しめて、また遊びたいと思える土壌やコミュニティが必要でしょう。
白窓の部屋の「ウィクロス青年会」に来るような人を手放さず、もっと増やしていくことでしょうね。
5月の開催では、同日に東京都町田市と埼玉県春日部市でセレモニーが開催されていたのに、それより参加者が多いと聞いてびっくりしました。個人主催の白窓で29人集まるイベントってすごいですよ。
私は青年会には毎月参加していて、希望する人がいたら、デッキ構築の相談に乗ったり、基礎的なプレイングや考え方を教えています。
「このデッキをもっとよくしたいんです」と聞かれた時は、デッキを広げて一緒に考えて、対戦して「よくなったじゃん!」って。参加者に負かされる日が楽しみでもあります。
時々ツイッターのダイレクトメールで「デッキレシピを拝見したんですが、使い方を教えてください」「ダッシュヒラナの倒し方が分かりません」みたいな質問が届きますよ。
なるべく丁寧に答えていますし、数週間後に「セレモニーで勝てました!」って来た時は嬉しかったです。
僕のところには来たことがないですよ……。怖い人って思われているのかな……。
教えるのは難しいと思うことはありますよね。
私のやり方や考え方を押し付けすぎないようにするとか、その人のやりたいことや好きなことを大切にしたいとか、色々模索しています。
昔「僕のアキノデッキどうでした?」って聞かれて、「センタールリグを変えたほうがいいと思います」って言ってしまったことがあって……。
今はそう言わないとは思いますが、強いプレイヤーだからといって、教えるのも上手とは限りませんよね。
「名選手名監督にあらず」ですよね。
教える機会が増えたので、スポーツ選手や監督、コーチのインタビュー記事や動画で、コーチングについて勉強するようになりました。
コーチング企画もやってみたいですね。
長くなりましたが、最後に一言ずつお願いします。
2代目夢限少女杯は私です!あれ、こういうやつですか?
今後、染月亭を中心に、動画や大会などでウィクロスを盛り上げていきます。どんどん作っていきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
僕はウィクロスを9年やっているので、WIXOSSBOXより4年先輩ですね。
初代夢限少女ということで、今後色々な情報発信などを通して、盛り上げに貢献していきたいです。
取材後記
遊々亭のプレイヤーインタビューに次ぐ、2度目の取材企画でした。
今回はデッキ構築を焦点にお話しを伺いましたが、トッププレイヤーのお二人も、あれこれ試行錯誤して、多くのボツが生まれているという点は、多くの方と同じかと思います。失敗を恐れず、様々なチャレンジを試みていきたいですね。
デッキまとめサイトを運営している我が身ですが「人のデッキを使って、ライフバーストをめくって負けるだけってつまらない」「デッキ作りを他人に任せてはいけない」という言葉は、私からも強く伝えていきたいです。皆様からデッキづくりの楽しみを奪っている感覚も正直ありますが、結果に振り回されすぎないよう、上手にこのサイトを使っていただければ嬉しいです。デッキ作りや環境の見方は、このインタビューで語られています。
先頭を走り続けるお二人に少しでも追いつけるよう、私もプレイヤーとして精進しつつ、これからも共にコミュニティを盛り上げていきたいです。しみずきさん、シロネコさん、ありがとうございました!
関連リンク
・しみずきさんYoutubeチャンネル「染月亭」
・カジュアるが語る、ウィクロス動画のこれから〜WIXOSSBOX5周年記念インタビュー
・ディーヴァセレクション全ルリグ解説
・サイトトップへ